11月に入り第6節が開始する「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021(以下SFL 2021)」。本日Day1の1試合目はSaishunkan Sol 熊本 VS 忍ism Gaming、2試合目が名古屋OJA BODY STAR VS Mildom Beastとなる。実況は大和周平氏、解説はハメコ。氏。
先週末、10月30日~31日の2日間は、世界中のプレイヤーが年間チャンピオンを目指して各地域毎に戦う「CAPCOM Pro Tour 2021(以下CPT 2021)」の日本大会3が開催されていた。SFL 2021参加選手たちも多く参加しており、日本大会3の決勝戦はGood 8 SquadのカワノとMildom Beastのウメハラが競い、ウメハラが優勝を勝ち取っていた。ハメコ。氏によると、この大会への参加可否などがリーグにどのように影響するのかも注目とのことだ。
また、本シーズンのリーグ後のプレイオフとグランドファイナルの概要も明らかになった。プレイオフは2022年1月上旬の開催で本節上位2~5位までのチームがプレイオフに出場できる。また、1位のチームは直接グランドファイナルへの出場が確定となる。
プレイオフでは2位と3位のチームが対戦し、勝利チームがグランドファイナルに進出。ここで敗北したチームはもう1度チャンスがある。また、本節4位と5位のチームは対戦して勝利し、前述の敗北チームと対戦してもう1度勝利する事でグランドファイナルに進出できる。
こうして決まった3チームが2022年1月下旬開催予定のグランドファイナルで戦い、ここで最終的な順位が確定する。優勝賞金は1位が500万円、2位が200万円、3位が100万円だ。また、グランドファイナル上位2チームはワールドチャンピオンシップへの進出が決まる。
ということで第6節 Day1の模様をレポートしていこう。なお、今回も配信内容については、アーカイブが公開されており、後からでも自由に閲覧できる。
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アウェイで忍ism Gamingが全勝4ポイントの大金星!
1試合目のホームはSaishunkan Sol 熊本で、出場メンバーはネモ、Shuto、NISHIKIN、ヤナイ。対するアウェイは忍ism Gamingで、出場メンバーはももち、藤村、ひぐち、大谷。アウェイの事前オーダーは、先鋒がひぐちのガイル、中堅はももちのあきら、大将は藤村のキャミィ。リザーブは大谷となった。
これら事前オーダーを受け、ホームのSaishunkan Sol 熊本の作戦タイムがスタート。開始早々ネモから「マジか!?」の連呼。メンバーもそれに続いて「そんなことがあるのか!?」、「読みが外れましたね」など想定外を匂わせつつも、どことなく嘘くさい三文芝居のようなやり取りの後、「アレでいいですか?」、「アレでいきましょう」、「どれだ?」といった感じで作戦タイムが終了した。これには解説のハメコ。氏も「多分予想通りだったでしょうね」とコメントしている。
こうした作戦タイムを受けての先鋒オーダーはネモのギル、リザーブはヤナイとの申告となった。試合前の意気込みについて先鋒のネモは「この日に向けてオフラインで対戦の練習をしてきたのでそれを活用できればいいなと思います」とした。
ネモギルとひぐちガイルの先鋒戦がスタート。ネモギルはVトリガーII/VスキルII、ひぐちガイルのVトリガーI/VスキルI。
1回戦1ラウンドはネモギルが優勢のまま一気に削り切り1ラウンドを先制。続く2ラウンドはひぐちガイルのソニックブームとそれをかわして前に詰めたネモギルの打撃とで互いにダメージを削り合う展開。最後はひぐちガイルの読み勝ちで2ラウンド目を取り返す。
ファイナルラウンドは再びVトリガーやEXゲージが貯まれば即使う攻めの姿勢でネモギル優勢。攻められ体力ゲージが僅かのところから、ひぐちガイルがソニックブームを当ててのクリティカルアーツ「ソニックハリケーン」で一気にネモギルの体力を削り取る。さらに、ネモギルの「ツリーオブフロスト」をジャンプでかわし、ジャンプキックからのコンボで逆転勝利! 先制の1本はひぐちガイルが勝ち取った。
2回戦1ラウンドは流れを掴んだひぐちガイルが立ち回りの主導権を握ったかのように、投げや対空などネモギルの攻撃をことごとく返し、そのまま1ラウンド先制。2ラウンドもひぐちガイルの勢いが止まらず、とどめのクリティカルアーツ「ソニックハリケーン」で2連勝でひぐちガイルが先鋒戦を制した。
そしてSaishunkan Sol 熊本の中堅戦前の作戦タイムでは、先鋒戦の敗北で大層落ち込んだネモをフォローするメンバーたち。そしてネモから「ヤナイ、やれんのか!?」となぜかやれないリザーブのメンバーに声を掛けるというSFL 2021本シーズンのお約束の1つもありつつ、作戦タイムは終了。中堅はShutoのユリアンが申告された。試合への意気込みについてShutoは「社長がちょっと落ち込んでしまっているので、部下としてしっかり社長を盛り上げられるような試合をしたい」と社長想いのコメントを返した。
Shutoユリアンとももちあきらの中堅戦。ShutoユリアンのVトリガーI/VスキルII、ももちあきらはVトリガーI/VスキルII。
1回戦先制したのはShutoユリアンで、差し返しも見事に決まり、繰り出す連撃はももちあきらをスタンさせ、そのまま1ラウンドを先制。続く2ラウンドも中盤まではShutoユリアンペースながら、ももちあきらがうまく画面端にShutoユリアンを追い詰め、差し返しを起点としたVトリガー「漢の背中」、そこから空中連撃のコンボで一気に大ダメージを奪い、そのまま攻め切って2ラウンドを取り返した。
ファイナルラウンドは、ももちあきらの打撃技でShutoユリアンの体力を削っていく。ShutoユリアンもVトリガー「エイジスリフレクター」でももちあきらの体力を削るが、2枚のエイジスリフレクターは完璧には活かせない。ももちあきら優勢のまま、さらにクリティカルアーツ「協奏気功塊」で体力をほぼ削って、最後はShutoユリアンの「バイオレンスニードロップ」を少し前に出て着地のところをとらえてとどめを刺して、まずはももちあきらが1本。
2回戦はももちあきらが距離をうまくとって「旋蹴舞」や「裏裡門」、投げ技などでShutoユリアンを翻弄し、少しずつ体力を削る。Shutoユリアンも距離が離れたところで「メタリックスフィア」連打でけん制するが、それをガードする事でももちあきらのVトリガーゲージが貯まっていく。ここでももちあきらがVトリガー「漢の背中」でコンボを決めようとするも、ここはShutoユリアンがバイオレンスニードロップを活かして脱出に成功。チャンスかと思われた矢先、飛び込んできたももちあきらの投げ「心意把」で決めて1ラウンド先制。
続く2ラウンドは序盤ももちあきらが優勢で進むも、Shutoユリアンの攻めが勝って2ラウンドを取り返す。ファイナルラウンドもShutoユリアンがデンジャラスヘッドバットなどで攻めて体力的には優勢のまま試合が展開する。比較的早めのタイミングでクリティカルアーツ「ドミナントクラッシュ」を使用してももちあきらの体力を削っていき、そのまま攻め切ってShutoユリアンが1本を取り返した。
最終3回戦1ラウンドはももちあきらが攻勢に転じて攻めまくる。攻めまくりつつもガードは固く、Shutoユリアンの反撃はスムーズにいかず、ももちあきらのペースのまま勝利してマッチポイント。2ラウンドはShutoユリアンの勢いのある攻めで体力ゲージ上は大きく不利になるももちあきら。ところがゲージ利用「裏裡門」などで攻めて一転攻勢のももちあきらがShutoユリアンの体力を削っていき、体力ゲージは五分五分に。
そし、てももちあきらの投げで体力を削られる代わりにVトリガーのゲージが貯まったShutoユリアンがまずはVスキル「インディグナントサンダー」を放つ。それをももちあきらがジャンプし、空中気功塊でかわすと、Shutoユリアンがエイジスリフレクターを貼って再度インディグナントサンダーの準備を開始。そこに着地したももちがエイジスリフレクターの壁をすり抜けるとどめの「鳳天蹴」でKO。2連勝で中堅戦はももちあきらの勝利となった
大将戦はNISHIKINブランカと藤村キャミィの対決だ。この組み合わせには、ハメコ。氏も思わず「こうなるか! これはちょっと意外ですね」と驚きのコメントを残している。大将戦への意気込みについて、NISHIKINは「ブランカはキャラ的にはみんながきついと思ってるんですけど、そこは向こうがこちらの対策をあまりできていない意外性に対して、こちらはキッチリと対策を用意してきたので、その対策の強みを活かして、そこで何とか勝てればな、と思います」とした。
こうして迎えた注目の大将戦、NISHIKINブランカと藤村キャミィの対決がいよいよスタート。NISHIKINブランカのVトリガーII/VスキルI、藤村キャミィはVトリガーI/VスキルII。
1回戦は序盤から双方ともに攻めの応酬で双方の体力ゲージが減っていく。初手の挙動について解説のハメコ。氏によると「NISHIKINブランカがアマゾンリバーランを打ったら藤村キャミィの強パンチで潰されましたね」とのことだ。
その後はNISHIKINブランカの攻めが目立つも、藤村キャミィのガードは固い。ただ少しずつ削られていき、体力ゲージ上は藤村キャミィが劣勢になっていく。ところが残りタイム20秒を切ったところで、Vトリガー「デルタドライブ」発動からのキャノンストライク、パンチを挟んでのスパイラルアロー、そこからクリティカルアーツ「クロススティンガーアサルト」と流れるように決めて、そのまま1ラウンドを藤村キャミィが制した。
続く2ラウンドはNISHIKINブランカの攻めがうまく決まって勝利。ファイナルラウンドは、貯まったゲージなどは全て使って全力で攻めるNISHIKINブランカだが、藤村キャミィを攻め切れない。その間隙を縫って、バックステップで浮いたNISHIKINブランカの足元に藤村キャミィのスパイラルアローが炸裂、そのままクリティカルアーツ発動に繋いで、ギリギリながらNISHIKINブランカの体力を削り切り、藤村キャミィが1本目を制した。
2回戦は対空をうまく決めて藤村キャミィを飛ばせないように戦うNISHIKINブランカの細かなキャミィ対策が光り、地上での差し合いが続く。藤村キャミィの動きを読み切った攻めでさらに体力を削り、NISHIKINブランカが1ラウンド先制。
2ラウンドも引き続きNISHIKINブランカのペースで試合が展開し、クリティカルアーツ「ダイナミックローリング」で藤村キャミィの体力ゲージは残り僅かまで追い詰める。ところがここから藤村キャミィがVトリガー発動からのスパイラルアロー、更に画面端で再度スパイラルアローで削りからのクリティカルアーツへとコンボを決めての大逆転。
ただここは倒しきれず、最後はNISHIKINブランカの攻撃をきっちりガードして反撃で藤村キャミィが勝利して2ラウンドを取り返す。ファイナルラウンドも互いに攻め合いで、体力を削り合い、ここは藤村キャミィがトリガー発動で先に動き、クリティカルアーツを決めるも、とどめは刺せず。そこにNISHIKINブランカがVトリガー「ライトニングビースト」発動からの猛攻で挑むも、ガッチリ抑えてとどめを差し、2本目も藤村キャミィがモノにした。
ここでインターバルを挟んで3回戦。Vトリガー/Vスキルは変わらず。随所にキャミィ対策を練習してきたNISHIKINブランカの動きが光るが、それを慎重に返す丁寧な地上戦が展開。そのままNISHIKINブランカの攻めが勝り、まずは1ラウンドを先制。続く2ラウンドも互いの攻め合いで体力ゲージは五分五分ながら、ここでNISHIKINブランカのトリガー「ライトニングビースト」発動からの「ローリングキャノン」が決まる。
ところが藤村キャミィの体力は削り切れずわずかに残る。そこですかさず藤村キャミィも反撃のデルタドライブ発動からのスパイラルアロー差し返し、キャノンスパイクのコンボで一気にフィニッシュ、2ラウンドを勝利する。
ファイナルラウンドは藤村キャミィの猛攻で一気に攻勢、NISHIKINブランカがガードしきれず徐々に削れていく。そこでゲージの貯まった藤村キャミィがクリティカルアーツを放つもこれは不発。この隙をついたNISHIKINブランカの猛攻が始まるも藤村キャミィはガードしきって崩れない。最後は差し返しの強キックで3連勝。大将戦は藤村キャミィの勝利となった。
大将戦の藤村キャミィの勝利により、アウェイの忍ism Gamingが全勝4-0のストレート勝ちでホームのSaishunkan Sol 熊本を制した。
試合終了後の忍ism Gamingのインタビュー。まずは藤村が大将戦の勝利について「初大将で緊張していたんですが、負けそうな試合でも運良く勝てて嬉しかった」と謙虚なコメントを残した。またブランカについては「当ててこないと思っていたので、対策には不安があったんですけど、読み合いで結構勝てていたのでそれがよかったです」とした。
戦略についてリーダーのももちは「先週ホーム2連戦でうまくいかなかったので、その辺りを4人でしっかり話し合って、キャラクター対策の練習以外にもオーダーやリーグ参加への心持ちなどもしっかり話し合って、そこからの全勝だったので、失敗を糧に取れた勝利だなと思います」とリーダーらしくコメントした。
次節への意気込みについては「この勢いで一気に1位も狙おうと思っています」と勢いのあるコメントでインタビューを締めくくった。
先鋒、中堅で大苦戦のMildom Beast、大将のふ~どミカの立ち回りは!?
続く2試合目はホームが名古屋OJA BODY STARで、出場メンバーはあきら、MOV、どぐら、オニキ。対するアウェイはMildom Beastで、出場メンバーはウメハラ、ふ~ど、YHC-餅、もると。アウェイの事前オーダーは、先鋒がウメハラのガイル、中堅がYHC-餅のダルシム、大将はふ~どのレインボー・ミカ、リザーブはもると。
ホーム名古屋OJA BODY STARの作戦タイムでは、どぐらが「じゃあ、まぁ手筈通りいきますか」とし、それに対してあきらも「そうですね。準備してた通りにいけるという形で」と返した。一方で大将ふ~どのレインボー・ミカにはメンバー全員とも困惑したコメントや笑いが出ており、オーダーの意外性を感じさせる一幕も見られた。
作戦タイム終了後の先鋒オーダーはあきらのキャミィ、リザーブはオニキと申告した。先鋒戦への意気込みについてあきらは「去年、ウメハラさんのラウンジに足しげく通った自分がこの場でウメハラさんと対戦できるというのが本当に光栄なこと。自分のガイル戦は全てウメハラさんでできているので、それをぶつけたいと思います」と師弟対決の熱いコメントを残した。
また、どぐらは娘を守るために筋トレを始めようと思っているが、できていないという。娘が中学になるまでには筋骨隆々になりたいとしており、ここでも安藤氏から「あと10年くらい猶予があるのでそれまでにいつか始められれば」とした
あきらキャミィとウメハラガイルとの先鋒戦。あきらキャミィのVトリガーI/VスキルII、ウメハラガイルのVトリガーI/VスキルII。1回戦はあきらキャミィが近距離の攻めでウメハラガイルを攻めまくる。体力はギリギリながらもウメハラガイルの動きを読み切ってのキャノンスパイクで1ラウンドを先制。続く2ラウンドもあきらキャミィの猛攻がヒットし、近距離での読み合いを制して、そのまま連勝であきらキャミィが1本先取。
2回戦はウメハラガイルのペースで試合が展開し、まずは1ラウンドを先制。次いで2ラウンドも双方の攻め合いから、中盤ウメハラガイルが削り目的のクリティカルアーツ「ソニックハリケーン」であきらキャミィの体力を大きく奪う。ただそれ以上に体力ゲージを減らしたあきらキャミィはEXゲージ満タンでクリティカルアーツへの繋ぎも可能ながら最初のヒットが奪えず。飛び込んできたあきらキャミィを対空のサマーソルトキックでウメハラガイルが連勝で1本を取り返す。
最終3回戦はウメハラガイル優勢で試合が運び、クリティカルアーツ「ソニックハリケーン」でとどめを刺すきれいな形で1ラウンドを先制。続く2ラウンドは地上戦でとことん攻めるあきらキャミィの猛攻で2ラウンドを制して1勝を取り返す。ファイナルラウンドはウメハラガイルのソニックブームをかわしてのキャノンストライク、さらにコンボでダメージを奪っていくなど、あきらキャミィ優勢で試合が進む。最後はゲージ使用のキャノンストライクで決めてあきらキャミィが先鋒戦を勝利した。
中堅戦の作戦タイムでは、まずは勝利したあきらをねぎらうメンバーたちの称賛があり、あきら自身も感無量といった表情を浮かべつつ、仲間たちに手を合わせて称賛の声に応えた。中堅戦については「予定通り」とのことで早めの終了となり、中堅にはどぐらのベガが申告された。試合前の意気込みについて、どぐらは「昨日も餅さんとはCPT 2021で当たって、その時は勝てたんですけど、今回も勝ちたい」とCPT 2021での前哨戦で自信をつけた様子のコメントとなった。
こうしてどぐらベガとYHC-餅ダルシムの中堅戦がスタート。どぐらベガのVトリガーII/VスキルI、YHC-餅ダルシムのVトリガーI/VスキルI。
1回戦はYHC-餅ダルシムのペースで試合が進む。ゲージが貯まるまではどぐらベガの射程外から一方的にYHC-餅ダルシムが攻め、詰められても距離をあけての攻めが続く。ゲージが貯まるとどぐらベガは即座に使い、反撃のダブルニーブレスなどでYHC-餅ダルシムの体力を削るも、YHC-餅ダルシムの立ち回りがうまく、最後はクリティカルアーツ「ヨガサンバースト」でまずは先制。
続く2ラウンドはどぐらベガがYHC-餅ダルシムを画面端に追い詰めての猛攻で2ラウンドを取り返す。ファイナルラウンドもどぐらベガが画面端への追い詰めての猛攻で体力ゲージを削るも、YHC-餅ダルシムの反撃で体力ゲージは五分五分に。最後はどぐらベガの追撃が決まってそのまま1本先取となった。
2回戦はどぐらベガのペースで試合が進み、YHC-餅ダルシムの攻撃を抑えきってのどぐらベガの猛攻でまずは1ラウンドを先制。続く2ラウンドもどぐらベガの優勢で試合が展開。逆に画面端にYHC-餅ダルシムがどぐらベガを追い込むも、ガードが固く全く崩れない。その後YHC-餅ダルシムのヨガフレイムからの連携でどぐらベガが大ダメージ。
ところがどぐらベガも負けじとVトリガー発動からの連携で攻めるもガードされてコンボが繋がらず。互いに体力ゲージが僅かの状態から距離を取って様子を見ながら時間が過ぎる。残りタイム12秒のところでうまくYHC-餅ダルシムの攻めをガードしつつ攻め切ったどぐらベガが勝利。2本連勝で中堅戦はどぐらベガが勝ち取った。
名古屋OJA BODY STARの大将はMOVの春麗と申告。意気込みについてMOVは「せっかくメンバー2人がいいプレイをしてくれたので、自分も続きたいと思っております」とした。
アウェイ大将、ふ~どのレインボー・ミカについて大和氏は「いつかのシーズンのような、かなり久しぶりの選択じゃないですか」とし、ハメコ。氏も「投げキャラで、投げた後にも攻めを続けられるキャラなんですけど、昔は対応されにくかった技が対応されやすくなっていたり、Vシフトの影響もあって扱いが難しい」とした。
なお、直近のふ~どのレインボー・ミカ使用については、2021年10月2日、3日に開催された東京ゲームショウ2021オンラインにおいて、一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)主催の「日本・サウジアラビアeスポーツマッチ JAPAN ROUND」にてサウジアラビアの選手に使用して勝利している。
こうして迎えたMOV春麗とふ~どミカの大将戦。MOV春麗のVトリガーII/VスキルI。ふ~どミカはVトリガーI/VスキルI。
1回戦、MOV春麗が見事な立ち回りでふ~どミカを抑えて1ラウンドを先制。続く2ラウンドは双方攻め合って体力ゲージが互いに削られた状態から、ふ~どミカがクリティカルアーツ「バッドリーピーチ」をうまく決めて2ラウンドを勝利する。ファイナルラウンドは慎重な立ち回りのMOV春麗がクリティカルアーツ「鳳翼扇」で華麗に決めて1本を先制した。
ここでふ~どはインターバルから早々にキャラクター変更。SFL 2021ではメインで使用しているポイズンでの再開となった。ふ~どポイズンはVトリガーI/VスキルII。
MOV春麗とふ~どポイズンによる2回戦、1ラウンドはMOV春麗が画面端にふ~どポイズンをコンボで追い詰めて体力を削る。Vシフトで位置を入れ替えるふ~どポイズン、距離を取ってリーチの長い鞭で体力を削り、MOV春麗がキックを空ぶったタイミングでクリティカルアーツ「ラブハリケーン」を決めて先制。2ラウンドもそのままふ~どポイズン有利の立ち回りで、MOV春麗の攻撃を防いでの慎重な立ち回りでふ~どポイズン勝利。1本を取り返した。
3回戦1ラウンドはふ~どポイズンが序盤をうまく立ち回り、優勢で試合が運ぶも、クラッシュカウンターからのゲージ利用百裂脚などのコンボで一気にMOV春麗が優勢に。反撃を物ともせずゲージ利用のスピニングバードキックで勝利して1ラウンドを先制。2ラウンドは再びふ~どポイズン有利の展開で、MOV春麗の猛攻をうまくガードしてそのまま2ラウンドを取り返す。
ファイナルラウンドは一進一退の攻防からMOV春麗のコンボがうまく決まって体力ゲージを大きく削るも、反撃のふ~どポイズンがトリガー発動からのファイアスコール、さらに「ラブハリケーン」とコンボを決めてMOV春麗の体力を大きく削り返す。最後は距離をあけてけん制していた両者だったが、MOV春麗の飛び込みにふ~どポイズンが冷静に対処して投げ返して勝利。2本目を取ってリーチとなった。
4回戦は1ラウンド、一進一退の攻防ながら静かな戦いが続く。少しずつ体力が削られたMOV春麗に対して、微妙な間合いからふ~どポイズンが鞭で攻めてガードするMOV春麗を引き寄せてからの投げで1勝。マッチポイントとなった。続く2ラウンドはMOV春麗の猛攻がうまく決まってクリティカルアーツ「鳳翼扇」からのとどめで2ラウンドを取り返す。ファイナルラウンドもMOV春麗の立ち回りがうまく、攻撃が決まるようになってきて一気に勝負を決めて2本目をMOV春麗が取り返して持ちこたえた。
最終5回戦、1ラウンドはいきなりのMOV春麗の猛攻で体力ゲージを大きく削られるふ~どポイズン。そのまま一気にMOV春麗のペースで1ラウンドをパーフェクトゲームで先制。続く2ラウンドはふ~どポイズンの守りが固くなり、攻めるMOV春麗の攻めをうまくしのぎ、体力を削りとり、そのまま攻め切って勝利し、フルカウント。
ファイナルラウンドはMOV春麗の「気功拳」をうまく抜けたふ~どポイズンの攻めが繋がり一気にダメージを奪いスタン直前まで持っていく。ここはMOV春麗がゲージ利用の百裂脚で反撃して、スタンを回避。ただ、画面端に追い詰めたままの状態は変わらず、ふ~どポイズン有利が続く。ところが、ふ~どポイズンの動きを読んでいたMOV春麗の差し返しからのコンボが見事にヒットしてふ~どポイズンをスタンにまで追い詰める。
そしてとどめを仕掛けようとしたところを、ふ~どポイズンがVシフトで回避。そのまま距離を取ってMOV春麗の体力を減らし、そのままクリティカルアーツ「ラブハリケーン」で削り切って勝利。5戦目までもつれ込んだ大将戦はふ~どポイズンが勝利となった。
大将戦のふ~どポイズンの勝利により、名古屋OJA BODY STARとMildom Beastは2-2のドローとなった。
試合終了後はアウェイのMildom Beastへのチームインタビューがあり、大将戦に勝利したふ~どは試合について聞かれると「負けた世界線も考えていたんですが、やばいなと思いました。そして明日髪を切りにいきます」とした。
戦略についてはウメハラが「うちのチームはあきらキャミィを警戒していたんですが、それが大将ではなく先鋒勝負で来てくれたのは内心ホッとしました。とにかくあきらをどうするかという感じではありました」とあきらへの警戒について語った。また次節の意気込みについて聞かれると「今、Mildom Beast乗ってるんで、次は4点(全勝)取っていこうと思います」と前向きなコメントで締めくくった。
忍ism Gaming全勝で再び荒れる順位表
以上、第6節 Day1の2試合が終了した。忍ism Gamingがアウェイながらも全勝で4ポイントを獲得し、順位を3位にまで押し上げ、またホーム全敗のSaishunkan Sol 熊本が7ポイントで最下位へと転落した。また、本日ドローだった名古屋OJA BODY STARとMildom Beastが同スコアの11ポイントで並ぶ。
3位と2位との差が2ポイント、3位と4位との差も2ポイントとなり、Day2の結果が気になる展開で、順位表が再び荒れだした。
次回、第6節 Day2は11月2日20時からの開始となる。次回カードは1試合目がホームのGood 8 Squad VS アウェイのv6プラス FAV Rohto Z!、2試合目がホームの魚群 VS アウェイがコミュファDetonatioNの2試合となる。
©CAPCOM CO., LTD. 2016, 2020
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