現在展示中のふなっしー所有刀剣を自称・日本一やさしく解説してみた / ふなっしー×『刀剣乱舞-ONLINE-』千子村正コラボ

ロケットニュース24

梨の妖精「ふなっしー」が刀剣コレクターになっていることをご存知だろうか。2020年8月頃から刀を購入しはじめ、2021年10月現在には数十本(数十振り)の刀を所有するコレクターと化していたのだ。おまけに購入した刀が縁となり、人気ゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』のプレイヤーにもなっていた。

そんなふなっしーと『刀剣乱舞-ONLINE-』のキャラクター・千子村正がコラボし、可愛いグッズやキャンペーンが展開されている。しかもそれだけではなく、東京と大阪の『刀剣乱舞万屋本舗』にふなっしーの愛刀が展示されているのだ。しかも無料で見られる! とても素敵な刀だったので刀剣好きが独自に、自称・日本一やさしく解説してみた。

・奇跡の村正

ふなっしーの愛刀は東京・渋谷と大阪・心斎橋のPARCOにある刀剣乱舞のグッズショップ『刀剣乱舞万屋本舗』に2021年10月9日〜11月7日の期間展示されている。前述の通り無料で、誰でも気軽に見ることができるぞ。

東京・渋谷の『刀剣乱舞万屋本舗』ではふなっしーの「脇差・村正」と「刀・無銘(伝 島田広助)」が、大阪・心斎橋の『刀剣乱舞万屋本舗』ではふなっしーの「刀・無銘(伝 長谷部国信)」が、他の名刀とともに展示されている。──なんて言われても、なんのこっちゃ分からん! という方も多いだろう。

そこで、刀好きの筆者が東京・渋谷にてふなっしーの愛刀たちをじっくり鑑賞してきたので、独自に自称・日本一やさしく見どころなどを解説してみようと思う。偉そうに書いているが、筆者も刀剣の勉強中の身なので分かりづらかったら申し訳ない。では早速いってみよう。

まずは「脇差・村正」から。脇差(わきざし)というのは刀剣の種類で、30cm以上60cm未満の刀剣のこと。そして「村正」は作者名やブランド名と思ってもらえると分かりやすいと思う。ほぼ蔑称なのであまり言いたくないが、「妖刀村正」という言葉を聞いたことのある方は多いかもしれない。

展示されている「脇差・村正」は室町時代の刀で、ふなっしーの動画によると2代村正が打ったものらしい。この2代村正は3代〜7代ほどまで続いたという村正ブランドの中でも1番腕が良い刀工だったと言われているのだ。そんな2代村正の脇差を、ふなっしーはなんと……


オークションで落札しているのだ。しかも、2本目(2振り目)として。

これまた刀剣好き以外からは「何のこっちゃ」と思われそうだが、大手オークションサイトに出品されている刀は偽物が多く、まだ目が慣れていないであろう2振り目の購入で有名刀工の「本物」を購入できたことは奇跡に近いことなのだ。ふなっしー凄すぎる……!

2000年に1度だけ現れる「奇跡の梨の妖精」が人間界で起こした奇跡についてご紹介したところで、話を「脇差・村正」の見どころに戻そう。

「村正」と立派な銘が入れられている持ち手部分(茎:なかご)は、村正の特徴であるお魚のお腹っぽい形をしている。タナゴというお魚のお腹に似ているとして「タナゴ腹」と呼ばれる形だ。日本刀の世界は小難しそうなイメージがあるものの、意外と見たまんまのネーミング。

「日本刀の鑑賞」というと難しそうに思えるが、意外と「キラキラして綺麗!」ぐらいのノリで、見たまんま楽しめるものだと思う。より綺麗さを実感するならば、「刃」と「地鉄(じがね)」の模様が見えてくると最高だ。特に、じっと目を凝らして地鉄に板のような模様が見えてくると、日本刀を見るのが一気に楽しくなってくる。

展示されているふなっしーの「脇差・村正」は光に当てると一際輝く刃の模様「刃文」もとても見やすい。しかも村正の特徴である四角い箱模様が連続する「箱刃」や、切先の刃文がお地蔵様っぽくなっている「地蔵帽子」が分かりやすいので、じっくり観察してみるのをオススメしたい。

そして渋谷の『刀剣乱舞万屋本舗』にはもう1振り、ふなっしーの愛刀が展示されている。「刀・無銘(伝 島田広助)」だ。無銘というのは「村正」のような作者名やブランド名が入っていない刀ということ。「伝 島田広助」とは、「鑑定の結果、島田広助さんが作ったと思われる」ということだ。

こちらも「脇差・村正」と同じく室町時代後期の刀で、ふなっしーの解説に書かれている通り「御手杵」という凄い槍を作った刀工と考えられている島田義助の息子・島田広助が打った刀とのこと。「御手杵」とは日本三名槍の1振りで、『刀剣乱舞-ONLINE-』にも同名のキャラクターが登場する。ふなっしー好きには、ふなっしーがレプリカを見に行っていた槍ということで有名だろう。

平べったい「脇差・村正」と異なり、山型で肉厚な刀だ。そして、持ち手側には簡略化して描かれた「倶利伽羅(くりから)」が彫られている。不動明王という神様が持つ、炎と龍が巻き付いた格好いい剣の模様だ。厄除けの意味もあると考えられる、素敵な彫り物。

刃文も地鉄も、じっくり眺めてみると先ほどの「脇差・村正」と全く違う模様が入っているのが見えてくるだろう。「いまいち分からん」という方は、白っぽい部分の中でも特に光っている部分「刃文」のウネウネとした模様だけでも比較してみると楽しいかもしれない。

立派な切先に、先ほどの「脇差・村正」に描かれていたお地蔵様がいない、ということは分かりやすいかもしれない。規則正しい刃文が描かれていた「脇差・村正」と違い、「刀・無銘(伝 島田広助)」は一振りの中に多様な刃文が描かれている。見比べてみるのも楽しいと思う。

刀は遠目からパッと見て、反りや太さなどの形(姿)を見るだけでも「格好いいな」「何となく優美な感じがするな」と楽しめるものだ。しかし、近寄って見る角度を変えるだけで見え方が変わってくるのが面白いポイントだと思う。是非とも色々な角度から眺め、光の当たり方の違いでキラキラと見えてくる色んな模様を楽しんでみてはいかがだろうか。

『刀剣乱舞万屋本舗』にはふなっしーの愛刀だけでなく、他にも名刀が展示されている。渋谷店には『刀剣乱舞-ONLINE-』のキャラクターや新撰組の副長・土方歳三にゆかりのある刀工が打った刀剣が展示されていたため、それらの刀剣もじっくり楽しめるよ。

・スタンプラリーが優しい

刀が展示されているのは「ふなっしー×『刀剣乱舞-ONLINE-』千子村正コラボ」の一環。刀剣の「村正」とともに、『刀剣乱舞-ONLINE-』に登場する「千子村正」をモチーフとしたキャラクター「刀剣男士・千子村正」も愛するふなっしー。そんなふなっしーと刀剣男士・千子村正との、満を持してのコラボだ。

コラボ実施期間中は、『ふなっしーLAND(船橋本店・原宿店・大阪梅田店・名古屋店)』と『刀剣乱舞万屋本舗(渋谷PARCO店・心斎橋PARCO店)』にふなっしー直筆サイン入りパネルが展示されている。(※ふなっしーLAND原宿店のみ、パネル展示は10月31日まで)

ふなっしーがどんなサインを書いているのか、気になった方は是非お店で見てほしい。

期間中は実店舗にてふなっしーのスペシャル映像が楽しめる他、ふなっしーと千子村正のコラボグッズ販売や『ふなっしーLAND』と『刀剣乱舞万屋本舗』にてスタンプラリーも実施されている。スタンプラリー台紙はコラボグッズ1会計につき1枚配布されるので、受け取り忘れにご注意を。

どの店舗でも良いので期間中に『ふなっしーLAND』1店舗と『刀剣乱舞万屋本舗』1店舗でスタンプを押すと、コラボ記念ステッカーがもらえるのだ。台紙や記念ステッカーはなくなり次第終了とのことなので、気になる方はお早めに。

ちなみに筆者が驚いたのは、スタンプラリーの密かな優しさだ。こうしたスタンプラリーは「台紙の入手もスタンプ押印も商品購入時」という場合が多いので、筆者は説明書きをろくに読まずに欲しかったグッズを『刀剣乱舞万屋本舗』と『ふなっしーLAND』それぞれで購入した。

しかし、実際には商品購入が必須なのは台紙の配布時のみで、スタンプの押印と記念ステッカーの受け取りは商品購入時でなくとも可能だった。優しい……! ちなみにこうしたルールは公式HPにもきちんと記載されていた。今後はちゃんと読もうと思う。

今回のコラボはイラストが全て超絶可愛い。しかも「ふなっしー×刀剣乱舞-ONLINE- FUNACOLLEぬいぐるみマスコット(税込1980円)」にいたっては、両手のひらサイズな小ささながら、物凄く可愛い上に細部まで凄くこだわって丁寧に作られているのが伝わってくる。

ふなっしーや『刀剣乱舞-ONLINE-』千子村正ファンだけでなく、誰でも気軽に刀剣展示まで楽しめる素敵なコラボ。繰り返しになるが、コラボ期間は2021年11月7日までなので、気になった方はお早めに。

・今回訪問した店舗の情報

店名 『刀剣乱舞万屋本舗』渋谷PARCO店
住所 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 6F
営業時間 10:00〜21:00 (渋谷PARCO営業時間に準ずる)

店名 『ふなっしーLAND』原宿店
住所 東京都渋谷区神宮前6-1-9 キデイランド原宿店 1F
営業時間 11:00〜20:00(変更の場合あり)

参考リンク:「ふなっしー×『刀剣乱舞-ONLINE-』千子村正コラボ」公式ページふなっしー公式Twitterふなっしー公式サイト「274ch.」274ch.公式Twitter『刀剣乱舞-ONLINE-』『刀剣乱舞万屋本舗』

執筆:伊達彩香
Photo:RocketNews24.

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