立憲・枝野代表の対案なき「いったんストップ」は不幸を呼ぶのみ。福島原発の処理水は、海洋放出の決断を止めるな
こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
え、選挙戦ってあと10日もあるの?!
という疲労困憊具合ですが、候補者たちが一番キツイ。東京の比例複数議席、小選挙区議席獲得に向けて、やれることを全力で積み重ねていくのみです。
■
そんな中、福島県の選挙区では共産党候補が「汚染水」と風評被害を助長する言葉を連呼し、その共産党と閣外協力を公言する立憲・枝野代表も「原発処理水は、政権をとったら(海洋放出を)一旦ストップ」と公言されたようです。
何より対案もないのに「いったんストップ」というのは、どこかで見た失敗のようにしか思えません。
そう、沖縄基地問題や築地市場移転問題です。
かつての民主党政権時代、現実的な対案もなく「最低でも県外」とぶち上げ、県内移設計画をストップさせた沖縄基地問題は、ただ対米関係や住民感情を悪化しただけで元の木阿弥になりました。
都政では築地市場移転問題でも、小池百合子知事が「いったん立ち止まって考える」と宣言。その後、多く関係者を振り回した挙句、環状2号線などに多大なる悪影響を与えつつ最後は豊洲へ粛々と移転されました。
なお、築地市場移転問題については私も当事者の一人として、当時の混乱の片棒を担いだことを心より申し訳なく思っています。
すべての問題に共通することは、現実的な対案もない段階でただただ感情的に、あるいはライバルへの批判を目的に「立ち止まる・ストップする」とぶち上げても、間違いなく良い結果にはならないということです。
賛否が分かれる問題で、100%すべての人が納得することはありえず、ガラス細工のように積み上げたプロセスを経た上で、最後は政治決断しなければなりません。
その政治決断を対案もなくひっくり返せば、混乱は長引き、期待をした関係者は裏切られ、不幸になる人が増えるだけではないでしょうか。
■
私自身も市場移転問題でかつて大きな失敗をしたからこそ、無責任な「いったんストップ」は絶対にやってはいけないと痛感をしています。
しかし立憲・枝野代表は相変わらず沖縄基地問題も共産党との協定で「棚上げ」を宣言、今回の処理水凍結発言など、まったく反省の色はないようです。
福島の原発処理水は、風評被害をおさえる努力を全力で行いつつ、速やかに海洋放出を進めるべきです。
加えて、全国の電力消費地が少しずつ処理水の放出を受け入れることも重要であり、維新はこれも改善案として提起して政策集にも加えています。
>277. 福島第一原発の敷地内に残存する原発処理水は、科学的根拠と国際ルールに則り海洋放出を決断します。その際、周辺地域の風評被害の払拭に最大限配慮をするとともに、協力自治体を募り福島県外での海洋放出を併せて検討します。
維新八策2021より
なんでも反対、現政権と逆張りの政党が力を持っても、無責任な先送りによる不幸が増えるだけです。
自民党をピリッとさせる野党として、維新がより伸長していくよう、残りの選挙戦も建設的な政策を訴えかけて参ります。
停滞か、維新か。 – 日本維新の会 衆院選2021マニフェスト
https://daikaikaku.o-ishin.jp/manifest/
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年10月20日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。