株式会社タイミーは、兵庫県神戸市と共同で、会社員の副業または兼業を想定したワーケーションの実証実験を開始した。普段生活をしている地域と異なる場所の仕事を探すための人材マッチングサービス「タイミートラベル」を活用。実証実験の仕事場は神戸市内で、人材は神戸市外から募集する。
今のところ、農業、サービス業、取材記事の執筆、広報、ウェブサイトのリニューアル、ECサイトのアドバイスや商品モニターの人材を募集している。応募できるのは、神戸市外に住んでいる人。今年度中は、タイミーが旅費や宿泊費の一部を補助する。
地域を問わない人材のマッチングサービスとしてタイミーが運営している「タイミー」のユーザーは、コロナ禍前の2019年11月は、学生(30.9%)とパート・アルバイト(24.3%)が大部分を占めており、社会人は16.7%に過ぎなかった。しかし、コロナ禍の2021年3月では、学生(16.1%)とパート・アルバイト(3.9%)の割合が減少し、会社員が副業として利用する割合が40.6%に増加したという。今回、神戸市と共同で行うワーケーションの実証実験は、このような会社員の副業や兼業を対象としている。
タイミーでは、「神戸市のような自治体と協業することで、農業や観光業等の地場産業での仕事を創出し、より多様な『働く』を提供するインフラとなることを目指す」としている。