2021年10月14日に放送された「報道ステーション」(テレビ朝日系)で9党首の討論会が行われ、NHKと縁深い2人の共演にツイッターで注目が集まった。
衆議院が同日解散し、番組では各党代表が出演した。討論会の司会を務めたのは番組メインキャスターで元NHK記者の大越健介さん。そして、9党首の1人「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」の立花孝志党首も出席していたのだ。
「NHKが反社会的集団であること」とフリップに書いた立花党首
元NHK記者で「ニュースウォッチ9」や「サンデースポーツ2020」などのキャスターを歴任してきた大越さんと、元NHK職員ながらNHKを批判する立花党首が同じスタジオの中にいるとあって、視聴者からは「報ステで元NHKの大越さんとNHKと裁判してる党の立花孝志が禁断の遭遇」「立花氏と元NHKの大越さんが共演してんのじわる」といったツイートが続々。そんな2人が相まみえた討論会だったが、放送中には複数回にわたって際どいシーンがあった。
討論会冒頭、各党の代表から最も訴えたい政策を聞いた際、最後に順番が回ってきた立花代表は「NHKが反社会的集団であること」とフリップに書いて提示。受信料の徴収を通じてNHKが国民を不安と恐怖に陥れているとの主張を展開した。
立花党首が話し終わると、画面は司会の大越キャスターの大写しに。その際、特段表情の変化はなく、次の話題である解散時の各党勢力図の解説に入ったのだった。
その後、しばらくの間、立花党首に発言の機会が回ってくることはなかったが、討論会の終盤になると、10年後の日本をどんな国にしたいかという質問に各党代表が答えるシーンがあった。立花党首は「他国に侵略されていない強くて楽しい日本」と回答。「国防、防衛に力を入れていかなければいけないと思います」と、自らの考えを述べた。
この話を聞く最中、ワイプの中の大越キャスターは、やはり特段表情が変化することはなく、次の回答者に話を振ったのだった。
これらのやり取りを見た視聴者からは、「大越さんの前でNHKの悪口」や「NHK出身の大越健介氏にいきなり『NHKが反社会的集団』という先制パンチをかますとか」といった立花党首の「無慈悲ぶり」に注目する声が続々。他にも、「立花『国防に力を入れる。敵基地攻撃能力も保有』←マジメか! そこは『NHKをブッ壊す』でしょうが」と、立花党首は自らの「決め台詞」を放つべきだったとする声も上がるなどしている。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)