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仕事の質が高い人はどんな工夫をしているのか。3000人以上と向き合ってきた起業コンサルタントの中山ゆう子さんは「寝る前、起きた時、仕事を始める前の時間の使い方で、仕事の質は大きく上がる」という――。

白紙にボールペンで書き込み※写真はイメージです – 写真=iStock.com/-slav-

「やっつけ仕事」は相手に伝わる

仕事って、ただやればいいってものではありません。

その仕事がお金をいただいているものであればなおさら、仕事の「質」が問われてきます。

「やっつけ仕事」とよく言いますが、やっつけでやったものは、「雑さ」がにじみ出るものです。私自身も、過去に何度かやらかしてしまっていますが、やっつけ仕事をした後は、どこかしら後悔を引きずりますし、それを繰り返していると、徐々に、自分に誇りが持てなくなっていくなあ……と思います。

最近は、「自己肯定感」をテーマにした本がたくさん出ています。仕事の質は、自己肯定感や、自分への自信につながっていく。そんなふうにも思っています。

では、一体どうすれば、仕事の質を高めていくことができるのでしょうか。

その鍵は、次の3つの時間の使い方が握っています。

1.寝る前
2.起きた時
3.仕事を始める前

それではひとつずつご紹介していきます。

寝る前は「頭の中を鎮める」時間

1.寝る前

寝る前は、1日をおしまいにする時間です。あなたは、どんな「しまい方」をしていますか。

結論から言ってしまいましょう。

1日をしまうときは、「いったん、頭の中を鎮める」ことが鍵となります。

私たちは、「1日に6万回以上も思考している」と言われています。起きている時間が16時間だとすると、1時間で3750回、1分間で62.5回、何かを考えていることになる。それを、いったんおしまいにするのです。

「寝てしまえば、思考は止まるではないか」という声も聞こえてきそうですが、そんなことはありません。私たちは夢を見ますから、寝ている間も脳は動いているのです。つまり、脳は休まる時がない、ということ。

だからこそ、寝る前に、意図的に、頭の中を鎮める。このとき、鎮めるのは「思考」ではなく「頭の中」と思うことにより、「脳」を意識しやすくなります。

仕事は「考えること」が多いので、脳をたくさん動かします。体が疲れていると仕事のパフォーマンスが落ちます。脳もそれと全く同じです。だから、脳を少しでも休めることにより、仕事の質は、ぐんと高くなっていくのです。

では、どのようにすれば「頭の中を鎮める」ことができるのでしょうか。

私がオススメする方法は、この2つです。

(1)目を閉じながら、軽くストレッチをする
(2)心温まる本を読む

瞑想の代わりに、目を閉じてストレッチ

まず、「目を閉じながら、軽くストレッチをする」です。これは「瞑想効果」があるのでオススメです。瞑想が得意な方はそれでもいいのですが、なかなかハードルが高く感じてしまう方も多いと思います。ですから、誰でも簡単にできる「目を閉じて、軽くストレッチをする」をオススメします。

目を閉じるのは、身体の感覚をより強く感じることができるからです。私たちは「目」からもあらゆる情報を拾っています。そして、それが脳に伝達され、脳はその情報を処理するために動いてしまうのです。だからこそ、ぜひ、目を閉じてやってみてください。

ストレッチも「気持ちいいな」と感じる程度のことで大丈夫です。時間も1分でも10分でも大丈夫。その日、気が向くままやってみていただけたらと思います。

体のどこが、どう伸びているのか……そんなことを感じながら、ぜひ気持ちよく伸びてみてください。その瞬間、ほんの少しですが、脳が休まるのです。

そして、ぜひ、「ああ、気持ちよかったな」と思いながら、お布団に入ってみてくださいね。

リビングルームでストレッチをする女性※写真はイメージです – 写真=iStock.com/west

ストレッチは、疲労を和らげる効果もあるので、本当にオススメの方法です。

2つめの「心温まる本を読む」。これもオススメです。勉強の本や、心が暗くなってしまうような本、悲しくなるような本は、オススメしません。ポイントは、「心温まる本」という部分です。オススメなのは、架空の物語。

心がほっとすると、脳も和らぐのです。6万回以上も思考した脳は、キュッと硬くなっている状態です。本を読むことでそれを和らげるのです。それによって、発想が柔軟になり、仕事のパフォーマンスも上がっていきます。

こんなふうにして、ぜひ「1日のしまい方」を意識してみてください。

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