有料レビューが原因で出品停止の措置を受けた一部の中国企業が、Amazonに対して集団訴訟を起こした。もっともこのことにより、ある事実が明らかになったとして話題になっている。
これは規約違反の有料レビューを行っていたことを理由にAmazonにマーケットプレイスへの出品を禁止された約600の中国製ブランドのうち、「Sopownic」、「Slaouwo」、「Deyixun」、「Cstech」、「Recoo Direct」、「Angelbliss」、「Tudi」の7社。訴訟の内容は、Amazonによって違法かつ不適切に源泉徴収が行われている資金について返還を求めるというもの。興味深いのは、出品禁止によって被った損害賠償ではなく、それによってAmazonがプールしている源泉徴収分の費用の返還を求めていること。つまり規約違反の有料レビューを行っていたこと自体は遠回しに認めていることになり、白日のもとにさらされてしまったと話題だ。訴状には、Amazonから出品禁止の措置を受けた各社の代表的な製品が写真付きで紹介されていることから、どのような製品で有料レビューが行われていたのかも一目瞭然となっており、これまで以上にブランド存続が危うくなる可能性もありそうだ。