ワクチンでは感染を防げぬ時代に – 中村ゆきつぐ

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日本血液学会(オンライン開催)でコロナのシンポジウムがあり、東北大学押谷先生の講演がありました。

今までのクラスター対策含めた日本の感染対策の歴史をしっかりまとめることと、今後ワクチンで気道的な感染を防ぐことは難しいということ、後高齢者や免疫不全者は時間によってワクチン効果が減弱し(Waning)、重症化も防げなくなるかもとお話しされていました。

最後のまとめの文章は

>大規模な流行が起こるリスクは存在している。(特に冬に向けて)
 ワクチンのみでは流行が制御できる可能性は低い
 今後もさまざまな対策により被害を最小限に抑えていく必要がある

やはり感染症医は最悪を想定される傾向にあるんですね。

ただその中で日本における医療対策の進歩が見えるスライドが出されていました。

このスライド見てわかることはデルタ株で感染者数が増加しても死者数はそこまで増えていないということです。だからではないですが、以前のTwitterにも書いていたように私は

>一般の人はそこまで恐るなだけでもよかったのではないかと感じてます。手洗い、マスク含めた咳エチケット、うがい、規則正しい生活することでかなり悪化が防げる、いやそれしかできないのですから。

という立場は変わっていません。もちろんブレイクスルー感染や水際対策の整備をしっかりして欲しいのですが、このウイルスそう簡単なものではないですから。

ちなみにロバート キャンベルさんも学会で講演されて、日本は昔から感染症が拡大した時笑いに変えていった歴史があるという話は興味深かったです。

以前から言っているように、医師によって意見は異なります。だから議論をして、国民が望む時代にあった対策をとることが政治家の役割です。