産直通販サイト「食べチョク」を運営するビビッドガーデンは9月10日、Mellowが提供する企業向け「店舗型モビリティ導入プラン」を活用し、移動型の八百屋「食べチョクカー」を10月から3カ月の期間限定で開始すると発表した。
食べチョクカーは、生産者から直接仕入れたこだわりの食材をマンションの敷地内で販売するプロジェクト。都内2〜3カ所のマンションなどで販売を予定しており、順次対応場所を拡大する予定。
また、買い物と同時に受け取るQRコードによって、後日オンラインで同じ生産者の商品がリピート購入可能となる。
同社では、マンションの敷地内という、より生活に入り込んだ場所で産直食材を提供することで、生産者のファン作りに繋げていくことを目的にしているという。
なお、Mellowが提供する車両や出店場所、運営スタッフの手配など、モビリティ事業への参入をワンストップでサポートする企業向け店舗型モビリティ導入プランの取り組み第1弾になるという。
店舗型モビリティ導入プランは、店舗型モビリティのリース、オフィス街やマンション、商業施設、公園といった、さまざまな出店ロケーションの調整をはじめ、モビリティ事業へ参入するのに必要なリソースをワンパッケージで提供するプラン。これにより、リスクを抑えたモビリティ事業立ち上げが可能になる。
同社では、今回の取り組みによって、インターネット購入に抵抗があった人に対し、少量(1個単位)から購入できる機会を提供。実際に商品を見て購入できるため、安心感・納得感が得られるほか、食べチョクでの購入へとつなげたい考えだ。
同社によると、食べチョク利用者の約48.3%が一都三県(東京・神奈川・千葉・埼玉)在住者となっており、家族世帯の利用が多い傾向にあるという。
都心在住者は、新鮮で高品質な食材を身近で購入できなかったり、自宅からスーパーまでが遠く通うのが大変だったりといった課題がある。今回、マンション下での販売を開始することで、そうした都心在住者の課題解決を目指す。