高市早苗氏「危機感」で総裁選へ – 内外ニュース

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細川珠生の気になる珠手箱、第21回ゲストは、衆議院議員前総務大臣高市早苗さんをお迎えしました。

「湧き上がる危機感―次の世代のために、今、着手しなければならないことがあまりにたくさんある」

初当選は、32歳の時。自民党が下野し、「55年体制」が終わった1993年の選挙に無所属で挑んだ。現在8期目。2度の総務大臣就任(任命は5回、史上最長在職期間)、内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策、科学技術政策、少子化・男女共同参画、食品安全、イノベーション担当、マイナンバー制度担当内閣府特命担当大臣、衆議院議員運営委員長、自民党政調会長などなど、内閣、国会、党で要職を歴任してきた。初当選のころからお付き合いいただいている私にとっては、「姉御」的存在で、女性が政治家としてステップを上がっていく姿をずっと見てきた。その姉御・高市さんが、ついに日本のリーダーを目指し、自民党総裁選に、菅総理の対抗馬の一人として出馬すると表明。よほど、現政権に不満がたまっているのかと思ったが、「国民の代表として国会で、菅さんを首班指名した以上、支持率が1%になっても、菅政権をお支えする」という筋を通しつつ、「湧き上がる危機感」から出馬を決意したという。

深刻な「コロナ対策」

危機感といえば、まずはコロナ対策について聞いた。

「抗体カクテルは、今は、使える場所が限られていて、感染症対応病院と宿泊療養施設でしか使えない。でも、数さえ確保できるのであれば、ではあるけれども、例えば地域の総合病院や開業医で、入院施設はなくても、隔離してベッドを置けるようなスペースがあれば、そこでも使用できるようにすることもできるようにするべき。」

またパルスオキシメーターについても「去年からの繰り越し金である地方創生臨時交付金などを使えば、国が買い上げて、1世帯に1個は配布できる。でもこの交付金もつきかけているので、とにかく、一刻も早く国会を開いて補正予算を組むべき。」

臨時国会が開かれていないことには、国民も問題視している。

「オリパラの間に臨時国会を開いて、補正予算を成立させることもできたので、早く着手してほしかった」と、不満を漏らす。

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危機管理投資と成長投資を優先

さて、湧き上がる危機感だが、これこそが高市さんの国家運営の基盤にもつながる。そこで掲げるのが「危機管理投資と成長投資」だ。

「リスクの最小化というのは、国の究極の使命だと思っています。しかし、これを果たすためにできていないことがたくさんあるんです。」

その一つが、気候変動リスクに対する対応である。今から50年後から79年後、つまり2100年頃は、風速70~90メートルの台風に襲われるとか、1時間に100mm以上の集中豪雨があるとか、その結果農産品の収穫にも影響があるという予測が出ている。それに備えるために、徹底した防災対策に集中的にお金を入れ、例えば、建築や土木の技術の開発なども、「今から始めても全然遅くない、いや、遅すぎるくらい」だが、行っている必要がある。

デジタル化による電力の需要増とカーボンニュートラルの両立にも懸念を示す。「今のデジタル機器の性能だった場合、2050年には、今の電力消費量の4000倍になる」ことから、菅総理の「2050カーボンニュートラルゼロ」には、「驚きました」と。

エネルギーの安定供給に欠かせない再生エネルギー以外の電源については、小型モジュール炉や核融合炉の研究、商用化等や、また量子コンピューターの国産化などは重要であり、そこに集中投資をして、日本がリードする分野に、成長投資を促すという国策の必要性を強調する。

気になるのは、積極投資で国の財源は大丈夫なのかということ。「金融緩和、成長・危機管理投資、機動的財政出動の3本の矢をあわえてインフレ率2%になるまでは、プライマリーバランスは考えずとことんやる。これらが回ってくれば、税収も増えるし、日本は自国通貨建ての国債を発行でき、デフォルトにはならないので、国家が破綻するということはない」とキッパリ。

大好きなドラマ鑑賞でリフレッシュ

あらゆる勉強を惜しまず、今でも手書きでお返事を書くという細やかさを持ち合わせているが、現実には、「いつ、寝てるんだろう」と思わずにいられない。「家に持ち帰って、夜仕事をするけれど、10時になったら、パタっと(仕事をやめて)、そこから(深夜)0時まではドラマタイム。至福の時、よ。」

サイバーなどのハイテクものから、ドロドロの恋愛ものまで、大好きなドラマ鑑賞でリフレッシュしているようだ。

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自民党の総裁選、正式な日程は今月26日に決まるとのことだが、衆議院の総選挙がいつ行われるかということとのにらみ合いだ。しかし、来るべきときには、高市さんの熟慮した数々の政策を党の総裁選ではあっても、国民の前に提示し、そして堂々と戦ってほしいと願う。

細川珠生の気になる珠手箱 Tamao Hosokawa Show 「Leader’s Perspective of Japan」• A podcast on Anchor
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細川珠生ブログ:https://blog.excite.co.jp/tamaohosokawa/
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