木下雄介さん急逝で「ドラゴンズロード」にあふれる付箋 ファン追悼も…駅は撤去の意向

J-CASTニュース

   中日ドラゴンズ・木下雄介投手(享年27)の訃報を受け、バンテリンドームナゴヤ(名古屋市)最寄り駅「ナゴヤドーム前矢田駅」のドラゴンズロードのパネルに、ファンから続々と追悼のメッセージが寄せられている。

   ただし球団や駅から認められたスペースではないため、管理する駅もこれらは順次撤去する予定だという。


  • 追悼のメッセージが付箋で貼られているドラゴンズロードの木下投手のパネル(ファン提供)

ファン「貼ってほしいとも貼るなともいえず…」

   地下鉄名城線ナゴヤドーム前矢田駅からドームへは、駅改札口から地下通路の「ドラゴンズロード」でつながり、ドラゴンズ全選手のパネルが掲出されている。

   21年3月にオープン戦で右肩を脱臼しリハビリを行っていた木下投手だが、練習中に倒れたことが「週刊新潮」8月5日号(7月29日発売)で報じられると、木下投手のパネルに回復を願うファンのメッセージが、7月下旬頃から付箋に書いて貼られるようになった。しかし、8月6日に木下投手の訃報が報じられた。

   現地を何度か訪問しているドラゴンズファンは取材に、7月下旬頃から貼られ始めた付箋は木下投手の訃報後に増え、8月10日時点でもかなりの数が貼られているという。「このまま増え続けたらパネル写真の木下投手の顔まで埋もれてしまいそうです」とも話す。

   パネルの下の地面に花束やメッセージを書いた色紙も手向けられるようになったが、献花台などが置かれているわけでもなく球団が認めたスペースではない。前出のファンは「ファンとしては貼るなとも言えないし、貼ってほしいとも言えないし、何とも…」と複雑な心情を話した。

   
J-CASTニュースは8月11日、名古屋市交通局ナゴヤドーム前矢田駅に現在の状況を聞いた。木下投手のパネルの付箋はそのままにしているが、地面の上に無造作に置かれていた花などは現在撤去しているという。同駅職員は「公共の場でありますので、あまりこのようなものを置いておかれないようお願いします」と話している。付箋も、時期を見てパネルから撤去する予定だと答えた。

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