女性差別を受け嘆き「時代遅れ」 – キャリコネニュース

BLOGOS


どこの部署も女性を嫌がり、挨拶に行っても無視されました。

仕事をする上で「男だから」「女だから」などと、性別を理由に不当な扱いを受けるようなことがあってはならない。だが現実の職場では、性別によって本人が「マイナスだな」と感じることが起こりがちのようだ。キャリコネニュース読者からは、「自分の性別がマイナスになっていると感じたエピソード」が、いくつも寄せられている。

東京都在住の40代後半女性(企画・マーケティング・経営・管理職/正社員)は、年収1200万円と女性としては比較的高収入だが、

「1999年、新入社員で入社した時は、今よりかなり公然と性別差別がありました。女性総合職として1号目として入った会社の入社式で、その当時の社長から『君のことは誰も歓迎していない』と言い放たれたのはとてもよく覚えています」

と振り返る。現在の立場を確立するために、相当な努力が必要だっただろう。(文:okei)

「”女だから”が時代遅れ。”あなただから”がしっくりきます」

女性は、「実際、配属されるとどこの部署も女性を嫌がり、挨拶に行っても無視されました。『なんでうちに女を押し付けるんだ』なんてことも、上司が公然と口にしてました」と明かす。個人情報保護もまだなかったため、履歴書は周りにいる社員のほとんどが見ている状態だったそうだ。

「最近はだいぶよくなったとは思うが」と前置きしつつ、

「妊娠中や小さい子供がいることで、融通がきかないからと言われ、解雇されたり取引停止されたりすることは、まだまだあります」

と、いまだに厳しい差別があることも明かす。その上で、

「女だから、という言葉がもう時代遅れで、もはや、あなただから、と言われる方がしっくりきます」

とも付け加えた。性別による偏見は時代遅れで、個別の能力で評価されるべきという思いを抱いているようだ。

30代女性、出世すると『今は女性管理職を増やさないといけないから』と嫌味

エンジニア(機械・電気・電子・半導体・制御)として働く大阪府の30代後半女性(正社員/年収650万円)は、「多くありすぎてもう覚えてない」としつつ、女性蔑視の言葉にうんざりしてきた経験を次のように明かしている。

「実力で任された難しい仕事や、厳しい上司の承認を取ったことを、同僚から『あの人は女子に優しいから』と、私が女子だから甘やかされて取ったかのように平然と言われた」

「『女は仕事辞めても逃げ場所あるから』とか、仕事で衝突したり弱音を吐いたりすると『男と違って真剣身がない』かのように言われる」

「同年代の同僚より先に出世したら、『女だから、今は女性管理職を増やさないといけないから』と、正当な評価でないようなことを笑顔で言われる」

女性を見下すような発言をしているのは、男性の同僚だろうか。ひがんでいるとしか思えないが、女性は

「だんだん自分側が麻痺してくる。本当はそんな世の中であってはいけないと思うけど、やり過ごしてる方が良いと思われがちな世の中」

と、半ば諦めの気持ちにもなっているようだ。最後に女性は、「女性が輝くとかしょーもないことを政府が言ってるから……」と、ぼやいていた。

※アンケート概要
■実施期間
2021年2月5日~
■回答数
114 ※8月10日時点
(記事では、8月5日に寄せられた投稿を紹介)
■アンケート対象
キャリコネメルマガ会員(63万人)やキャリコネニュース読者、キャリコネニュースSNSフォロワー
■実施方法
アンケート集計ツール「クエスタント」を使用
回答ページ https://questant.jp/q/ZYVZFJ4M
■質問項目
・「男だから」「女だから」と自分の性別がマイナスになっていると感じたエピソードを教えてください(状況、言われた内容など詳細にお願いいたします)。