エヴァンゲリオンで使徒が殲滅される時に出る、十字架のかたちをしたあの光。日常的に使えるアイテム「爪楊枝」にした。
※今回使用したレジンは手芸用で、口に入れることを想定した商品ではありません。完全硬化させた後に自己責任で使用しておりますが、人によってはアレルギー反応が出る場合もあります。絶対真似をしないで下さい。
20年以上の時を経て今年、大団円を迎えたエヴァンゲリオン。庵野監督が「大人」としてつけたケジメ。作中に散りばめられたたくさんの「さらば」に目頭が熱くなった人も多いだろう。
そんなエヴァンゲリオンであるが、シリーズを通して印象的な「さらば」演出として、使徒を殲滅した時にほとばしる「十字架型の赤い光」がある。
キリスト教の要素もたくさん含まれるエヴァ。使徒がやられた際の演出としてこれ以上のモチーフは考えられない。
あの十字架の光は、やたらと強い使徒を倒した時にほとばしるので登場時のカタルシスも凄い(最終作は十字架の光も超特盛!)
そんなわけで開発したのがこちらである。
私には今、「デン デン デン デン ダンダン!」というティンパニのリズムがはっきり聞こえる。たくさん並べてみるとどうなるのだろうか。
この記事でこれ以上伝えたいことはないのだが、工作記事をここで終えたものは石打ちの刑に処されるそうなので、作り方を紹介させていただく。
十字架爪楊枝の作り方
今回の作戦を説明しよう。十字架爪楊枝は3Dプリンターで印刷する。今回使う3DプリンターはAmazonのセールで買った18,000円くらいのもの。
紫外線で固まるレジンを容器にため、光を当てて硬化させていく仕組み。ガチャガチャに入るくらいの大きさしか印刷できないが、積層あとが見えないくらい精緻に仕上がる。
こんな3Dプリンターが2万円以下で買えるなんて…!凄い時代だ。3Dデータは、無料で使える3Dソフト「Blender」で、なんとかこうにか作る。
立体データを、印刷用のデータに変換する「スライスソフト」なるものに入れ込んで、プラモデルのランナーみたいな補助材をモリモリつけて印刷準備完了!使用するレジンは、硬さや性質・色味など、用途によってたくさん種類がある。
1時間半ほど待つと、攻殻機動隊のオープニングみたいな感じでレジンの海から造形物が「ぬぅ〜」っと出てくる。
手軽に既製品のようなものができてしまった。光学式3Dプリンタは後片付けが大変だったり、薬品の匂いなどのデメリットもあるが、造形度の高さが魅力的〜!
せっかくなので色んな食べ物に使ってみよう
さらば、青春の光
みんなの思春期が詰まった、あの十字架型の光。正式名とかあるのだろうか。庵野さんのこれからの作品でも見かけることがあったら嬉しい。
十字架と爪楊枝は思いのほか相性がよかった。一見関係がなさそうだが、どちらも死んでいるものに対して立てるものなのだ。爪楊枝は世界一小さな墓標なのかも知れない(乱暴なまとめ)
【告知】先日、TCC最高新人賞という素敵な賞をいただきまして、受賞作がこちらで聴けますのでよかったらぜひ…!(ラジオCMです) 上田安子服飾専門学校/「服の概念がない下谷さんシリーズ」[embedded content] 地元の友達にナレーションしてもらったよ |