中国の墜落事故、生存者はなしか – BBCニュース

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中国広西チワン族自治区の山林に132人が乗った中国東方航空の旅客機が墜落した事故で、救助作業が22日も続けられたが、生存者は見つからなかった。

MU5735便のボーイング737-800型機は21日、航行中に急激に高度が下がり墜落したとみられている

墜落現場は梧州市の険しい山中で、生存者の捜索は難航している。救助隊は数百人態勢で、機体の破片が散らばり、火災が発生した急斜面で捜索を続けている。

中国の民用航空局(CAA)は、事故から約36時間たった22日夜に記者会見を開き、初めて被害者に関する公式発表をした。

CAA当局者は、「現時点までに捜索救助活動で生存者は発見されていない」、「これまでの情報では、まだ墜落原因を明確にできない」と述べた。

当局者によると、機体の下降時、管制官が繰り返し事故機に呼びかけたが、応答がなかったという。

家族ら情報待つ

現場では、炎上した事故機の残骸などが見つかっている。国営テレビ局は、搭乗者のものとみられる焼け焦げた手紙、バッグ、財布、身分証の映像を放送した。

事故機は雲南省昆明から広東省広州市へ向かっていた。乗客123人と乗務員9人の家族や友人らは、中国東方航空のオフィスや空港に集まって情報を待った。国内には悲しみが広がっている。

中国のソーシャルメディアでは、子ども3人が事故機に乗っていたという男性がいすの上で泣き崩れている動画が拡散された。動画の真実性は確認されていない。

ほぼ垂直に降下か

MU5735便は、離陸後1時間以上たって目的地に近づいていたところで、巡航高度から急降下したとみられている。

中国国営テレビは、航空機がほぼ垂直に降下する映像を放送した。自動車のドライブレコーダーが撮影したとされる。BBCはこの映像が真正なものか確認できていない。

航空情報を提供している「フライトレーダー24」によると、事故機は高度2万9100フィート(約9000メートル)で航行していたが、その2分15秒後には9075フィート(約2770メートル)に降下した。

最後に確認された飛行情報は午後2時22分のもので、高度は3225フィート(約980メートル)だったという。

航空専門家らによると、ボーイング737-800型機は記録上、安全性が高いとされ、世界中で数千機が運航されている。今回の事故機は製造から7年未満だったという。

事故調査当局は、何らかの意図的な行為、パイロットの操縦ミス、構造上の欠陥、空中衝突などの可能性を含め、原因を探るとみられている。

(英語記事 No survivors found at China plane crash site

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