五輪開幕 今後の在り方を見直せ – 小宮山洋子

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第32回夏季オリンピック東京大会が、一昨日23日夜、国立競技場で開会式が行われ、開幕しました。

新型コロナウイルスによって1年延期され、東京が緊急事態宣言下にある中での開幕です。

開会式を含めて、ほとんどが無観客で、華やかな五輪のイメージとは、ほど遠い感じです。

また、開幕直前に、開会式に関わっていた人が相次いで辞任するなど、組織委員会事務局は何をしてきたのかと思わされました。

それでも、205ヶ国・地域、難民選手団を合わせて約1万1千人の選手が参加することは、歓迎したいと思います。

商業主義になりすぎ、アメリカの放映時間に合わせて夜競技が行われること、また森氏の辞任でも明らかになったジェンダー平等でない点など、これからの五輪を見直す機会にしてもらいたいと思います。

開会式では、多様性を示す大坂なおみ選手が聖火の最終ランナーになったり、八村選手が旗手を努めたりして、その努力はされていたように感じました。

天皇陛下の開会宣言で、「cereburating」を「祝い」といわずに「記念する」と変更し、コロナ禍で祝う気持ちになれない国民の気持ちなどへの懸念を示されていた陛下に合わせようと苦肉の策が講じられたようです。

開会式では、多数のドローンで描かれた五輪のエンブレムから球体になり、地球になったりする技術が印象に残りました。

東京五輪は、招致した時点での「震災からの復興」、「ウイルスに打ち勝った証し」と意義が変わり、開幕時点では「感動で私たちは一つになる」とされています。

五輪の運営については、問題が様々ありますが、アスリートに責任は、ありません。

元陸上選手の為末大さんが、「アスリートたち、ようやく出番だ」というタイトルで、「夢を持ち、努力し、ここまで来たのは他でもないアスリートたちだ。たった一度しかない機会を楽しんで、どうか自分らしく悔いのない競技をしてほしい。」としていて、その通りだと思います。

競技中は、せいいっぱい応援したいと思います。

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