水着。
それは夏を楽しむ最高の服である。
プールの授業がある日は、下着の代わりに水着を着て学校に行った人も多いだろう。
私も服の下に水着を着るプールの日が好きだった。
水着を着ると、ひんやりサラサラとした心地よい違和感に肌がソワソワするのだ。
外に出れば暑さで皮膚がじめっとして、自転車を漕ぐと風が水着を抜け、体にあたって気持ちいい。
水着を着ると、カラダが夏になるのだ。
大人になってこの前、水着を着て会社に行ったらものすごく最高だったので、ちょっと聞いてほしい。
水着はいつ着てもいい
その日、洗濯のし忘れで着ていく下着がなかった。こういうことがたまにある。もれなく全員あるでしょう。
そこで思いついたのが水着だ。
形はほぼ一緒だし、プールの日もそうしてたし、こんなにかわいい水着をプールでしか着れないのはもったいない。
そう思って水着を下着代わりにして会社に行った。
青空の広がる夏日。
もしかして今日は、水着を着るためにあるんじゃないの。
あの頃の肌のソワソワ、これだー!
ダイレクトに肌に届く風が気持ちいい!!
そして、誰よりも今、夏を感じている。
もしかして今って仕事の昼休みじゃなくて、休日に友達と10時に待ち合わせして「プールの前に腹ごしらえしなきゃね」って言って公園でピクニックして調子に乗って東京タワーと写真撮ってる時じゃないの?
絶対そう。
私が、この体が、強引に夏に投げ込まれている。
水着が錯覚を起こさせているんだ。
夏マインドでいこ!
水着を着ていると肌感も心地いいのだが、それよりも最高なことがある。
それは「私は水着を着ている」という事実だけでポジティブになれるのだ。沖縄旅行前日のテンションとちょうど同じだと思う。
会社で怒られている時も「私は水着を着ている。いつでも海に行けるんで。」と思える。怒られた後も「もう海行っちゃおっかなー」と思える。なんのダメージもない。
普段なら疲れて揺られる帰りの電車も「このまま海に行ってもいいんだ」という非日常のきっかけをくれる。
海を思い出させて無敵にしてくれる装備が水着なのだ。
水着を着るだけで、こんなに楽しいと思わなかった。
こんなに無敵にしてくれると思わなかった。
夏を忘れた大人たち、全員水着を着て会社に行きましょう。