人材採用の面接でオンラインのみは約5%、対面との組み合わせは6割–アッテルが調査

CNET Japan

 AIが採用候補者の入社後活躍・退職確率を予測する将来予測型ピープルアナリティクスサービス「アッテル」を展開するアッテルは5月26日、採用時の面接に関する調査結果を公表した。調査対象は、人事・採用担当者300人。調査期間は、5月12日〜13日。

 人事・採用担当者300名に「現在、面接はどのように行っているか」聞いたところ、「対面のみ」が34%、「オンラインのみ」が4.7%、「オンラインと対面を組み合わせている」が59.3%と、約6割の企業がオンライン面接と対面での面接を組み合わせて行っていることが分かった。

 コロナ禍で進むと思われたオンライン面接だが、オンラインのみで行っている企業は現在5%未満と非常に少ない。

 さらに、「オンラインと対面を組み合わせている」と回答した59.3%にその理由を聞くと、「オンラインだけでは見抜けないから」が68%と最も多く、次いで「多くの人を面接できるように効率重視のため」が51.1%と半数以上を占めた。

「対面面接とオンライン面接では、どの面接が対象者の素質を見抜くのに有効だと思うか」という問いでは、「対面」と答えた人が59.3%で、約6割の担当者が対象者とは実際に会って対面で面接をする必要があると思っていることが明らかとなっている。

「対面とオンラインでは、どちらの方が採用ミスマッチが起きやすいと思うか」という質問には、61%の人が「オンライン」と回答。対面での面接の方が採用ミスマッチが少ないと感じていることがわかった。

 しかし、対面・オンラインに関係なく「面接で対象者の素質を見抜くことは可能だと思うか」という質問には、「あまり見抜けない」が27%、「ほぼ見抜けない」が7%と、34%の担当者が、そもそも採用面接で見抜くことは難しいと感じている。

「適切な適性検査を導入して採用ミスマッチを減らしたいと思うか」聞くと、82%が「はい」と回答。正しい適性検査により、客観的に採用する必要性を感じている人が多い結果となった。

 今回の調査で、約6割の人が「面接で対象者の素質を見抜ける」と回答していたが、一般的な面接では、6割以上が面接における評価と入社後の評価にズレがあることが明らかになっている。

 同社は総括として、活躍人材を採用し、採用ミスマッチを減らすためには、勘や経験による採用ではなく、適切な適性検査を使用して正しくデータ分析し、精度の高い採用基準を作ることが重要と説明している。

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