ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、キエフ州で避難中の市民が攻撃を受け、7人が死亡した。一方、ロシアのプーチン大統領は依然、戦争を終わらせる意思を示していない。
ロイター通信によるとウクライナの情報機関は12日、ロシア軍がキエフ州の村から避難しようとする市民に発砲し、子ども1人を含む7人が死亡したと発表した。ロシアは一般市民への攻撃を否定しているが、南部のマリウポリで撮影された映像には、ロシア軍の戦車が集合住宅や店などに向けて発砲する様子が映っている。
こうした中、ロシア、フランス、ドイツの3カ国首脳による電話会談が12日、およそ1時間半行われた。フランス大統領府によると、マクロン大統領とショルツ首相が即時停戦を求めたものの、プーチン大統領に戦争を終わらせる意思は見られなかったということだ。
一方、ロシア大統領府によると、プーチン大統領はロシアとウクライナの代表がテレビ電話で複数回にわたって協議を行ったと説明したということだ。また、ウクライナのゼレンスキー大統領は12日の記者会見で、エルサレムでプーチン大統領と首脳会談を行う可能性に言及し、イスラエルのベネット首相による仲介に期待感を示した。(ANNニュース)