2023年1月27日の記事を編集して再掲載しています。
バイクって、こんなにもスッキリさせることができるんだ。
新素材を活発に取り入れてスポーツやアウトドアの世界に革新を起こし続けてきたスポーツアパレルメーカーのゴールドウイン。実はバイク用アパレルの分野でも長年高品質なウェアを提供してきましたが、ついにバイクそのものも扱うようになりました。
日本国内代理店として販売するのは、スウェーデンの電動バイクメーカー「CAKE」の電動バイクたち。いずれもプレミアム=高価格帯モデルとなります。
原付一種の「Makka range」(86万9000円 )
スクーターから衣装を剥いだようなスケルトン?ボディに悪路走破性が高そうなタイヤをあわせた「Makka range」(マッカ レンジ)がこちら。
最高速度: 25km/h
走行可能距離: 66km
最大瞬間出力/定格出力: 1kW/0.6kW
車両重量: 70㎏
価格: 86万9000円
剛性高そうで重そうなフレームをつかいながらも、70kgという軽さにとどめているのが凄い。参考までにスーパーカブ50の車重は96kgです。
最高時速が45km/hの「Makka flex」、前後に大型キャリアと大容量バッテリーを備えた「Makka range :work」といったバリエーションモデルもあります。
なおMakka rangeの本国価格だと4170ドル(約54万円)です。なるほど。
普通自動二輪枠の「Osa+」(225万5000円)
水平がびしっときまったフレームに2本のダウンチューブが連なるセミダブルクレードルフレームを採用していますが、エンジンとタンクがないとこんなにもシンプルな見た目にすることができるんですね。
最高速度: 90km/h
走行可能距離: 111km
最大瞬間出力/定格出力: 9kW/6.0kW
車両重量: 89㎏
価格: 225万5000円
普通自動二輪免許で乗ることができる「Osa+」(オッサプラス)だけに、瞬間的に9kWもの出力が出せるパワフルなモーターを採用しているのがポイント。
ニーグリップができない、風の影響を大きく受ける形状ゆえに高速道路ツーリングは厳しいかも。でもかっこよさならこのコでしょう。なお現地価格は1万1470ドルです(約150万円)。
オフロードスタイルな「Kalk&」(291万5000円 )
軽くてハイパワー。競技用モトクロッサーと戦えるポテンシャルを持っているのが「Kalk&」(カルクアンド)です。ヘッドライト等の保安部品をつけて79kgって、ジャンプマスターでしょコレ。
最高速度: 90km/h
走行可能距離: 86km
最大瞬間出力/定格出力: 10kW/5.8kW
車両重量: 79㎏
価格: 291万5000円
無駄を極限まで削ぎ落としたと感じるボディで、コイツが最も新しいスタイルのバイクなんだという気持ちが芽生えてきます。エンジン音、排気音、吸気音はもちろんなし。無音で山林を走ったら、どんな場所でもスキーをしている気分になれそう。
現地価格は1万4860ドル(約194万円)。総じて、日本での販売価格は高くなっていますが、それは手厚いサポート体制のために必要な価格設定ではないかと。プレミアムなモビリティこそ万が一のトラブルをスピーディに解決するソリューションが必要ですから。
近場でキャンプしたくなるMakkaシリーズ
1台だけ試乗できたので、ユーティリティ性が最も高そうなMakkaを選んでみました。さすがEV。ハイトルク。アクセルのツキがいいんです。しかも時速25km/hを超えて加速したので、コレはハイスピード仕様のMakka flexだったのかも。
乗り心地はやや硬いものの、原付一種の制限速度内で走る分には問題なし。気になる方はサスペンションを調整すればいいですし、もともとキャリアを装着して大きな荷物を載せてもヘタらない足回りが使われているとみました。
ハンドリングはいい意味で多少のダルさを感じるもの。EVにかぎらず初めてバイクに乗る人でも安心して運転できるバランスにまとまっています。車重が軽いからブレーキの利きもいい。
Workタイプの大容量バッテリーにすれば走行可能距離が100kmまで伸びるので、近場のアウトドアスポットまでの移動にぴったりのバイクともなりそう。それこそソロキャンプが捗りそうな乗り物ですよコイツは。
Source: ゴールドウイン