クリスマスだからといって食べられたわけじゃないので心配しないで。
21歳のニワトリ、クリスマスに死す
20年以上生きるニワトリがいるなんて信じられます? ギネスブック公認だったミシガン州に住む世界最高齢のニワトリのピーナッツが、クリスマスの朝に永遠の眠りにつきました。21歳238日でした。
なお、これまでに最も長生きしたニワトリは23歳152日。人間に換算したら何歳になるんだろう…。
クリスマス当日の早朝、ピーナッツはお気に入りの場所だった飼い主のMarsi Darwinさんの胸の上で最後の瞬間を迎えたそうです。
ピーナッツが存命する最長寿のニワトリとしてギネスブックに認定されたのは昨年3月。3月1日時点の年齢は20歳と304日でした。18年ぶりに会った古い友人が、ピーナッツがまだ生きていたことに驚いて、ギネスブックへの申請を勧めたのがきっかけだったといいます。
@guinnessworldrecords Oldest living chicken 🐔 Peanut – 20 years 304 days 🇺🇸 #chicken#pets#bantam#guinnessworldrecords♬ original sound – Guinness World Records
奇跡的な出会い
Darwinさんによると、ピーナッツの卵はふ化を前に親鶏から放置されていたのだとか。ある日、冷たくなっていた卵を拾い上げたDarwinさんは、もう死んでしまっているだろうと思って鶏小屋の裏にある池に投げ込もうとしました。
すると、卵から「ピヨピヨ」と小さな鳴き声が聞こえたんだそうです。Darwinさんが注意深く卵に耳を寄せると、もう一度鳴き声が。まるで「ここから出して」と訴えているかのように感じたDarwinさんは、ヒートランプで卵を温めました。
卵の殻から出てきたピーナッツは、すぐにDarwinさんになつきました。親鶏から育児放棄されたピーナッツを、Darwinさんはリビングに置いたカゴで育てたといいます。
晩年をピーナッツの娘であるミリーと一緒に過ごしていましたが、そのミリーも昨年のハロウィーンの夜に15歳で先に旅立ちました。長寿一家ですね。
池に投げ込まれる直前だったピーナッツは、5年から10年といわれるニワトリの寿命をはるかに超え、21年以上も生きました。ピーナッツが生んだすべての子どもたちよりも長生きだったそうです。
心に穴が開いているというDarwinさん。筆者も日本からアメリカに連れてきた21歳の飼い猫が、ブルームーンがきれいな春の夜に腕の中で息を引き取ったので、Darwinさんの気持ちが痛いほどわかります。
ピーナッツが生まれた瞬間と最後の瞬間をDarwinさんと一緒に過ごせてよかった。
Reference: Guinness World Records, Guinness World Records / TikTok, WILX Studio 10 / YouTube