自民党・LGBT特命委員会で、性的少数者への理解を促進する法案(LGBT法案)について、参加者の意見が割れています。
自民党の執行部は「不当な差別はあってはならない」などの文言を盛り込んだ修正案を提示しましたが、 これに対して出席者からは「差別」を明記することに慎重な意見が相次ぎました。
修正案は、「差別は許されない」との表現を「不当な差別はあってはならない」と変更したり、「性自認」も「性同一性」に置き換えたりといった調整が施されています。
来週中にも国会に提出したい考えとのことですが、野党側との調整も難航が予想され、岸田首相の目指すG7サミット前の成立は困難な見通しとのことです。
LGBT法案 自民で割れる 広島サミット前の成立“困難”に テレビ朝日
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ギリギリまで大勢は決しませんでした。推進派が優勢だという情報や。
LGBT法、賛成14、反対7が自民党内の特別委員会の実情らしい(長尾報告)。やばい。
— 弁護士 徳永信一 (@tokushinchannel) May 5, 2023
慎重派が優勢だいう情報が飛び交いました。
今日の自民党性的マイノリティー特命委員会合同会議速報。反対慎重意見14名(うち11名が保守団結の会)。推進意見7名。
G7各国で差別禁止法があるのはカナダだけ。日本が遅れている訳では無い。アメリカでさえ差別禁止法は成立していない。5月のサミットに期限を切るべきでない意見が多数。 pic.twitter.com/nUri5ewAC7— 高鳥修一(たかとりしゅういち) (@takatorishuichi) April 28, 2023
修正案では、巷間でも話題になった「性自認」という文言は削除される方向のようです。
「性自認」を削除したら、LGBT法案は意味ないんじゃないの(それでいいと思うが)。 https://t.co/KlqSQ0Fp8Z
— 池田信夫 (@ikedanob) May 8, 2023
神は細部に宿るのでしょうか。修正案もあまり変わらないのではという指摘もあります。
LGBT法案、自民が「性自認」削除案を議論 https://t.co/Dr0IJOmt9l @Sankei_newsより
私の意見
①「性自認」が「性同一性」と変更されても、定義が曖昧(英語ではどちらもgender identity)
②「差別」を「不当な差別」としても、どう不当か否かを判断するか曖昧…— 山田宏 自民党参議院議員(全国比例) (@yamazogaikuzo) May 8, 2023
ただし、「性自認」については、LGBT法連合会にはなんらかの思惑があるようです。
もし性同一性と性自認が同じ意味なら、どうしてLGBT法連合会は「性自認という言葉を取り下げないでください」と自民党に陳情してるの?「性的指向と性同一性に関する法律」でもいいわけだよね?彼らには「性自認」でなければ困る理由があるわけよ。
— 松浦大悟(日本維新の会 秋田1区支部長) (@GOGOdai5) April 29, 2019
この法案については、なんでもかんでも保守派のせいにするマスメディアもいかがなものかという意見も。
何が何でも統一教会と自民党保守系のせいにしたいみたいだけど、違うと思う。トランスジェンダリズム(性自認至上主義)が女性の権利と衝突することを、多くの国民が危惧しているのでは。/「自民の反対派はあきらめて」進まぬLGBT法整備 荻上チキ氏(毎日新聞) https://t.co/QMgpe8M9JW
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) May 2, 2023
当事者の中でも立法すべきか意見が割れています。こちらのほうが重要ではないでしょうか。
与党は、活動家以外の声も聞くべきだ。……性的少数者団体が会見 「LGBT法は不要」 https://t.co/ncIxBjmhaG @Sankei_newsから
— 阿比留瑠比 (@YzypC4F02Tq5lo0) May 1, 2023
なによりも、議論は根幹から混乱しています。
ドラマの影響かもしれませんが、日本社会は、主観的な自己執行カテゴリーであるトランスジェンダーと客観的な医療の診断名である性同一性障害(GID)とを同一視しがちです。固有の性別不合と性別違和を伴うGIDには性自認の悪用はなく、LGBT法は不要です。これは重要な論点ですhttps://t.co/ArCzCz2s7l
— 藤原かずえ (@kazue_fgeewara) May 1, 2023
誰のための法案なのか、よくよく考えてほしいものです。