イタリアでVPNアプリのダウンロード数が激増していることが分かった。
これはVPNサービスを提供しているAtlasVPNが明らかにしたもの。イタリア国内からのVPNアプリのダウンロード数が3月末から急増しており、上位10アプリにおける平均増加率が4月1日には404%に達したという。また、Googleトレンドでもイタリア内のユーザーが「VPN」という単語を検索した回数は以前の600倍以上と、多くのユーザーがVPNに関心を持って情報を探している様子が見て取れる。これは同国のデータ保護監視機関Garanteがプライバシー上の問題から4月1日に「ChatGPT」を禁止し、運営元のOpenAIもまたイタリアからのアクセスを遮断したことで、ChatGPTを継続利用したいユーザーがVPN経由でのアクセスに切り替えたことが原因のようだ。もともとこれらの措置は一時的なものとみられているが、今後のOpenAIの対応次第では長引く可能性も捨てきれず、ユーザーとしてはVPN経由でアクセスする道を選択したようだ。
この件を報じた「TechRadar」は「他のEU諸国がイタリアのようにChatGPTを制限した場合、それらの国でもVPNの使用数が急増する可能性がある」と指摘している。