もう105回も連載を重ねてきているが、商品名に「戸隠」という文言が入っている商品は、今回ご紹介する『戸隠そば』(←モロだな)を含め、全部で10商品。およそ10回に1回は「戸隠そば」なのである。
それに対し、商品名に「信州」という文言が入っている商品は次回にお伝えする予定の『信州そば』(←これまたモロだな)を含めて25商品。およそ4回に一度は「信州そば」なのであるが……
先述の通り、同じメーカーかつ、同じようなデザインの『戸隠そば』と『信州そば』が並んでいたので両方ゲット。まずは戸隠からジャッジしてみたい。
裏パッケージの情報を読むに、どうやら「八割そば」であるもよう。ちなみに製造者である油屋清右衛門(山岸産業)さんは、過去に、伊勢丹の地下に売っていた『長野県産そば粉使用 信州地粉そば ISETAN MISTUKOSHI THE FOOD』を作っていたメーカーでもあるので期待も持てる。
それでは、さっそく……
デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……
4分半ゆでて……
完成。
して、そのお味は──
おや、これはイイね。まず細い。細いんだけど「ガシッ」や「ゴワッ」っとしている。八割だからかなぁ。細麺なのに太麺なみの無骨感があり、個人的には好きなタイプの蕎麦である。
ものすごく次元の低い例えをしてしまうと、カップそば「緑のたぬき」に使われている蕎麦の超絶最高峰バージョンといった感じだ。どん兵衛に入っている蕎麦ではなく「緑のたぬき」の蕎麦のタイプ。この違い、実は大きい。
そんなカップ蕎麦トークはこのへんにしておいて、「家そば」か「外そば」かでいえば……難しいけど、これは外かなぁ。こういうお蕎麦がお店で出てきてもおかしくないし。「細」で「ゴワッ」ときたら「お!」となりそうだし。
なお、そのまま「冷」でも、「冷やしおろしそば」にしても美味しかったが、「温」でもイケる蕎麦だと思う。それこそ例えは悪いが緑のたぬきのように、温かい汁とジューシーなかき揚げとか。なにはともあれ、おいしかったです!
執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24