今年もデイリーポータルZはものづくりに励んできました。実用的なものから笑えるだけのものまで幅広いラインナップでした。
何れにせよ、そこにさまざまな発明、発見があったことは疑いようがありません。
そこで、2022年、デイリーポータルZで公開された「工作記事」「作った記事」にまつわる記事10選をお届けします!
入浴剤を薬の錠剤みたいなパッケージにすると、でっかくて楽しい(斎藤公輔(NEKOPLA))
いい。いいものができた。とりあえずこの日は完成した喜びを胸に、入浴剤をいれた風呂に浸かってリラックスしたのち床についた。
これは工作Tipsだが、満足するものができたら、そのまま寝るのがオススメである。満足感だけでなく、作業が終わった安堵感も相まってぐっすりと寝ることができる。ではおやすみなさい。
大惨事に、大賛辞を。3Dプリンタの造形失敗を集めた「もじゃコン」(石川大樹)
ざっと見ていただいたように、一口に「もじゃもじゃ」といってもいろいろな方向性がある。多様なすがたは、それぞれ造形単体で彫刻作品として「ふーむ」と鑑賞することも可能だ。
しかし、「もじゃもじゃ」を語るうえで忘れてはいけないのは、これらが全て失敗作であるという点だ。
すごい、種から育てたジャガイモに芋ができたぞ!やったー!
強烈な達成感に対する実利の無さに私の小さな心が震えまくる。無駄だからこそのピュアな喜び。こういうことだけをやって生きていきたい。
中学生が開発したガムテープ剥がし機「熱ぺろん」とはなにか(きだてたく)
数秒待ったところで離すと、なるほど、表面が少し熱延びして浮き上がってるっぽい。そこを指でつまんでいけば……おお! ほんとだ! 軽く「ぺろんっ」て剥がれるぞ!
これは非常に面白い。これならダンボールからガムテープを取り除くのもラクラクだ。
普通であれば4~5ページに分けられる内容だが、これをあえて1枚にまとめた結果、資料の上に世界(the universe)が現れている。
宗教建築が世界観を表しているのにも通じる。
一目惚れしたタイルのテーブルをDIYしたら良すぎたので見てほしい(ナミノリ)
いい、良すぎる。
はじめてでこんなにいいものができると思わなかった。
この世界が終わるまで使おう。
レトロPCゲームみたいな写真が撮りたい(斎藤公輔(NEKOPLA))
カメラとして実装することで、実際の風景と、減色されたデジタル8色写真を一緒に眺めることができる。この風景がこう変わるのか~と見比べるのも楽しいし、仕上がりを想像しながらシャッターを切るのも楽しい。ようするに楽しいのだ。
なりきってねと言われていたのに、司会の人に
「これ自分で作ったんですか?」と言われた。
かなり現実的なこと聞くじゃん……と思いつつ、
「わらじを100年放置したら自然に誕生します!」
と言ってなんとかキャラを守った。
ということで断面丼に茹でた麺を盛り、スープを注ぎ、野菜炒めを乗せれば……これが「タンメンの断面」だ!
しょうもないダジャレに長々とお付き合いさせて申し訳ない。懸案のやつ、ご査収ください。
棒撮影自体はとても楽しいし、手軽に騒音もなくドローンで撮ったような映像を撮れるのは愉快です。何よりドローンのように禁止されていないのがいい。
これからも、安全で効果的な棒の使い方を研究していきたいと思います。以上、第1回日本棒撮影協会特別研究報告でした。
以上、2022年の「作った」記事10選でした。
でっかい薬のパッケージ、種からじゃがいも、長い棒の発明的使い方…いろいろなものを作り出しました。なにかを作るために使う接着剤のインタビューも読んでおくといつか役に立ちそうです。
来年もデイリーポータルZが何を生み出してしまうのか、楽しみですね!