Googleマップ上に中国の軍事施設や拠点をまとめた「中国人民解放軍基地と施設(随時更新)」が公開

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中国人民解放軍の海軍基地・空軍基地・戦略的支援部隊重要基地・軍事および政府拠点・陸軍士官学校などがまとめられたマップが「中国人民解放軍基地と施設(随時更新)」です。マップの作成者は「軍事愛好家や一般市民が中国の軍事状況を理解することを手助けし、東アジアにおける安全保障や軍事問題などの議論を促進すること」を目的としています。

中國人民解放軍基地及設施 (持續更新) – Google 我的地圖
https://www.google.com/maps/d/viewer?hl=zh-TW&∣=19Q8BraU1Nmnk23TzMb5rhXFuIAnOpTTq&≪=38.73638389788713%2C92.45632296875&z=5

「中国人民解放軍基地と施設(随時更新)」の見た目はこんな感じ。操作方法はGoogleマップと同じで、ドラッグで地図の表示エリアを移動させ、ダブルクリックで地図を拡大、地図左下の「+」「-」アイコンをクリックして地図の拡大縮小が可能。

画面左にあるメニュー部分には中国人民解放軍(PLA)の基地や施設が種類別に分類されています。


記事作成時点で用意されている基地や施設の分類は以下の通りで、基地および施設の総数は1354個です。

・解放軍海軍、海軍陸戰隊基地及設施(PLA海軍・海兵隊基地・施設):46か所
・解放軍海外基地及其他分類(PLAの海外拠点とその他分類):11か所
・解放軍空軍、海軍航空兵基地及設施(PLA空軍・海軍航空隊の基地・施設):384か所
・中華人民共和國中央政經軍事機關(中華人民共和国中央政府・経済・軍事機関):19か所
・解放軍重要訓場/特殊設施(PLA重要訓練場および特別施設):45か所
・解放軍戰略支援部隊(PLA戦略的支援部隊):13か所
・解放軍陸軍、陸軍防空單位、聯勤保障設備:部分施設為個人推断(PLA陸軍・陸軍防空部隊・共同支援施設:一部施設は推定):646か所
・解放軍火箭軍(PLAロケット部隊):109か所
・解放軍軍事院校&教育單位(PLA軍事大学及び教育機関):54か所
・中國軍工產業(中国軍需産業):27か所

台湾唯一の国営通信社である中央通訊社(CNA)の報道によると、マップの製作者は東呉大学の音楽学部の学生であり、中国圏のインターネット上でも話題となっているとのこと。

東吳大學音樂系大四生自製地圖 解放軍基地設施全看光 | 政治 | 中央社 CNA
https://www.cna.com.tw/news/aipl/202206210002.aspx


CNAの報道によると、「中国人民解放軍基地と施設(随時更新)」は2021年6月頃から台湾の軍事オタク界隈でひっそりと共有されてきたもの。最近になって台湾最大のインターネット掲示板であるPTT上に投稿されたことで、広く知られるようになった模様。

地図の製作者であるジョセフ・ウェン氏によると、マップの情報源は基本的にはWikipediaで、海外の陸軍士官学校や中国国内発の軍事文書からロケット発射基地や第666旅団の施設位置を特定したケースもあると説明しています。また、まれなケースではあるものの百度(バイドゥ)の掲示板ユーザーがヒントをくれるケースもあったとのことです。

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