台湾QNAP Systemsは、同社製NAS用OSの最新版「QuTS hero h5.0.1」をリリースした。同社のウェブサイトからダウンロードできる。
QuTS heroは、同社のNAS用OS「QTS」に、128ビットのファイルシステムであるZFSの機能を追加したもの。SMB向けからエンタープライズ向けの製品に搭載されており、一度書き込んだデータの消去や変更できない追記型の記憶方式「WORM(Write Once, Read Many)」、RAID 5/6と似た機構ながら速度と耐障害性を向上させる「RAID Z」などをサポートする。
QuTS hero h5.0.1では、共有フォルダごとに最大5PB(ペタバイト)のストレージ容量に対応、ビッグデータ分析、エッジコンピューティング、AIなど、ストレージを多く消費するアプリケーションに活用できるとしている。
セキュリティ関連では、NAS全体の暗号化や共有フォルダの暗号化に加えて、NAS上で特定のLUN(Logical Unit Number)が暗号化できる。信頼性向上では、S.M.A.R.T数値や故障予測アプリ「DA Drive Analyzer」により故障の可能性を示し、問題のあるディスクはスペアディスクにより随時交換できる。
さらに、NAS共有フォルダ用のWindows Search Protocol(WSP)に対応、Windows 10/Windows Server 2016、または以降のバージョンから、容易に共有フォルダ内を検索できる。