いきなりだが、私は「ウォシュレット派」だ。ノズルが不衛生かも……という気持ちも分からなくはないが、公衆トイレでもウォシュレットを使っている。我慢の限界が近くてもウォシュレットがなければ別のトイレを探すレベル。とにかくいつだってウォッシュしたいのだ。
しかし最近、あることがキッカケでウォシュレットが怖くなってしまった。今回はこんなことを報告……というか、告白すべきかどうか悩んだものの、やはり皆さんには同じ目に遭ってほしくないので、何があったのか詳しくお伝えしたい。
・衝撃
もったいぶっても仕方ないので、簡潔に申し上げると……ついこの間、職場近くのお店のトイレでウォシュレットを使用したのだが、5段階中2の強さをリクエストしたにも関わらず、過去最強というか体を貫通するレベルの水圧だった。いきなり魔貫光殺砲である。
もしかしたらメーカーによって強度に差はあるのかもしれない。たとえば「軽くパンチしていい?」という言葉も、小学生に言われるかプロボクサーに言われるかでは意味が全く変わってくるだろう……にしてもだ。
控えめに言っても、あれは強度2ではなく200。プロボクサーどころかピッコロ大魔王がスタンバイしているとは思わなかった。軽い気持ちでボタンを押したら「ズォォオオオオオオオオオオオッ!」である。予想なんかできるわけないだろう。一瞬、心臓止まりました。
あまりの衝撃に悲鳴も出ず。個室の中で、私は魔貫光殺砲を食らったラディッツ(ドラゴンボールの敵キャラ)と全く同じ表情をしていた。なんせこっちは完全にノーガード状態だったのだ。油断しまくっているところに死角から必殺技を打ち込んでくるとは……鬼かよ。
ちなみに私は「強め」でも大丈夫な方。しかし、水の先端があまりにも細いのは苦手である。なんというか、歯石を除去するようなレーザーみたいなウォシュレットでお尻を削りたいとは思っていない。ただ全体的に洗ってもらいたいだけなのだ。
とはいえ、こちらはトイレを貸してもらっている側。用を足すことができて本当にありがたいし、ウォシュレットの存在にも感謝している。海外や田舎ではなぜか平気だが、基本的には原田記者と同じく、ウォシュレットなしの生活は考えられない。
もしかしたらウォシュレット機能の調子が悪くて、常に限界を突破した奇跡のフルパワー状態だった可能性もある。それほど衝撃的な強さだった。あれ以来、私はウォシュレットを「最弱」にしてから使用している。スタート後に好みの強さに調整すればいいだけなのだ。
皆さんも万が一のために、はじめて使うウォシュレットは「最弱」に設定しておくことをおすすめする。たとえ強めが好きな方でも、あの魔貫光殺砲をまともに受けたらしばらくの間動けなくなるだろう。それほど衝撃的な強さだった……やるじゃねえかピッコロ〜!
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.