ヤクルトがCSファイナルステージで阪神に2連勝し、アドバンテージの1勝を含めて3勝で日本シリーズ進出に王手をかけた。
崖っぷちに追い込まれた阪神だが、矢野燿大監督の采配に首をかしげる阪神ファンが少なくない。
マルテの三塁スタメンは今季初
2022年10月13日の2戦目では、チームで唯一リーグ全143試合に出場した佐藤輝明がベンチスタート。今季三塁のスタメンで一度も出場がなかったマルテを「5番・三塁」で抜擢した。マルテは好機で2本の犠飛を打ったが、大量得点には結びつかず。佐藤輝は6回に代打で途中出場。四球を選ぶと、8回の打席は見逃し三振に倒れた。打線はヤクルトを上回る11安打を放ちながら3得点にとどまり、3-5で敗れた。
佐藤輝のスタメン落ちについて、スポーツ紙記者はこう分析する。
「ファイナルステージ1戦目に3三振を喫したが、その内容が良くなかった。2戦目の相手先発・サイスニードに今季7打数無安打と苦手にしていたのも影響したかもしれない。ただ、マルテを三塁に起用したことに驚きました。それなら大山悠輔を三塁、マルテを一塁で起用するのが自然だと思うのですが…」
佐藤輝は確かに本調子ではないが、CSファーストステージ3戦目・DeNA戦で2点差を追いかける4回に濱口遥大からバックスクリーンにソロ弾を放っている。この一発が反撃の狼煙となり、チームは逆転勝利を飾りファイナルステージに進出した。