110番とともに写真や映像を送信できるシステムの試行運用が10月1日から開始されることが発表された。もっとも、ネット上での前評判はイマイチのようだ。
これは110番通報において、通報者が事件や事故の写真もしくは映像を、スマホを通じて送信できるシステム。現場の状況を的確に伝えられる画期的なシステムだが、実際に写真や映像を送信するまでには、まず通信指令室担当者が通報者に対してSMSでワンタイムURLを送信したのち、同時にアクセスコードを通報者に伝達。通報者はそれを使ってログインすることでようやく送信が可能になるという、緊急時には似つかわしくない仕組みとなっている。セキュリティの観点からやむを得ない部分はあるとはいえ、ネット上ではシステム自体を評価する声もある一方、まわりくどさへの批判も多い。6カ月の試行運用期間中、問題があれば改善を図るとされているので、来年4月1日に予定されている本実施までに、より利便性が向上することを期待しよう。