実はパロディー。エンロンがタマゴ型の家庭用原子炉を作ったって!?

ウッカリ騙されるところでした。

ラスヴェガスで開催中のテクノロジー見本市「CES 2025」の真っ最中に、いかにもソレっぽいフェイク・デバイスが登場しました。

タマゴ型の家庭用原子炉

The Enron Egg 」は、耐熱性のタマゴ型ケースに入った小型の原子炉

ちゃんと公式サイトやSNSアカウントも複数作られ、もっともらしい説明文や図解などでまともな作り。発表会までちゃんとしています。

家庭用原子炉なんてまさかねぇ?と思いつつも、どれもソレっぽいので信じてしまいます。

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Image: ENRON CORPORATION

作ったのはあの会社(という体)

製造と発表を行なった(という体)のは、2001年12月に不正取引による粉飾決算で破綻した、エネルギー会社ENRON(エンロン)。 当時は「エンロン・ショック」としてニュースになった会社です。

が、実は嘘。MashableForbesも、USA TODAYも、各メディアいわく「The Enron Egg 」はパロディーで作られたフェイクだと伝えています。

実はパフォーマンス・アート

一連のアート作品を作ったのは、「Birds Aren’t Real」という団体のコナー・ゲイドス氏。彼は2020年に、エンロンの商標をたったの275ドル(約4万3600円)で購入したんですって。

見付けにくい場所に書かれていますが、サイトの利用規約のページの概要にはこうあります。

このウェブサイトの情報は、アメリカ合衆国憲法修正第1条で保護されたパロディーかつパフォーマンス・アートによるもので、エンターテイメントの目的に限ります

なおアメリカ合衆国憲法修正第1条は「表現の自由」に関する法律となっています。

エンロンの商標そんな安値で買えるのも驚きですが、ここまで巧妙なパフォーマンス・アートを作る熱意にもビックリです。

Source: X, Instagram, ENRON CORPORATION via Mashable, Forbes, USA TODAY
Reference: Wikipedia

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