ハーレーがつくった「電動バイク」。新モデルは街乗り向けのビッグ・スクーターだって

ハーレーダビッドソンのビッグスクーター?

大排気量のVツイン・エンジンでドコドコと轟音を響かせる、アメリカンバイクの代表格、ハーレーダビッドソン

ガソリン車ならではの大型バイクのイメージから、2019年には電動バイク「LiveWire ONE」を発売し、世界が驚きました。

2種類のマキシ・スクーター

電動部門の独立ブランドとしてスピンアウトした「LiveWire」より、今度は電動スクーターが発表されました。

まだコンセプトの段階ですが、2種類のマキシ・スクーターが考案されました。日本ではビッグスクーターと呼ばれるジャンルです。欧州では排気量が500cc以上のものがそう呼ばれます。

KYMCOと提携

LiveWire ONE」とも、その後に登場したヨーロピアン風ネイキッド「S2」シリーズとも全く違い、スクーターでしかもハーレーらしさは皆無ですよね。

これはLiveWireが、台湾のバイクメーカーKYMCOの投資で提携したのが大きな理由のようです。電動部門は王道のアメリカンとは別路線に舵を切っているようで、独自の方向性を見出しているんですね。

都市型マキシ・スクーター

どちらも名前はないようですが、ピンクゴールドの方は『アキラ』に出る真っ赤な金田のバイクを想起させるツルっと未来的なフォルム。

空気抵抗が少なそうで、座椅子型シートではなく跨って乗るライディング・ポジションのようです。

青い方はパイプの補強とゴツゴツしたタイヤが無骨で強そう。

こちらはホンダの「PS250」みたいなタフネス系の印象。シートは大きめですが、同じく跨って乗るようです。

中身は「S2」

外見はスクーターですが、駆動装置はモジュール式プラットフォーム「S2 Arrow」を採用しているとのこと。

もし「S2 Arrow」を載せた「S2 Del Mar」と同じスペックだと、84馬力で時速0〜96kmまでたったの3秒という爆速っぷり。最高時速は約166kmで、街乗りだと航続距離が約182kmです。

デカめのスクーターだとナメてたら、アっという間にブチ抜かれてしまいますね。

遺伝子だけハーレー

ハーレーといえばアメリカン。映画『イージー・ライダー』や『ハーレーダビッドソン&マルボロマン』、『ターミネーター』のイメージですが、その面影は皆無ですね。

でもコレはコレで、都市型っぽいスタイリッシュさが良いと思います。もうハーレーとは別物ですが、カッコ良さだけで乗ってみたいです。

お目見えするのは再来年

2台のデビューは2026年前半とのこと。

すでに完成度は高いように見えますが、発売までにアレコレ変更点があることでしょう。

Source: LiveWire (1,2), KYMCO, Facebook (1, 2) via NEW ATLAS, STARTUP selfie, ピクシブ百科事典, HONDA