Intel Core Ultra 7 268V搭載のSurface Laptopが登場というリーク情報。
薄くて、速く、機能も優れたMicrosoft(マイクロソフト)のノートPCシリーズ「Surface Laptop」には多くのファンがいます。
最新版ではQualcommの「Snapdragon X Elite」を搭載しており、Arm版のSurface Laptopとなりました。一気にArmベースの流れになるかと思いきや、Microsoftは互換性もばっちりでパフォーマンスやバッテリー消費も互角に戦えるIntelのモバイル向けチップ「Lunar Lake(Intel Core Ultra シリーズ2)」搭載モデルのSurface Laptopの発表を計画しているようです。
中国サイトに登場したリーク情報
さて、そんななか中国のGoofishというウェブサイトで、IntelのLunar Lakeチップを搭載したMicrosoft Surface Laptopが突如として登場しました。
このリーク情報は掲示板型ソーシャルメディアのRedditとMicrosoft情報サイトのWindows Centralで取り上げられました。が、大元のGoofishでは当該のエントリがすでに削除されているため現在は確認できないようになっています。
ちなみにチップはIntel Core Ultra 7 268Vが搭載されるとの情報だったそうです。
Leak: Lunar Lake Surface Laptop 7 on Chinese eBay
byu/Akaza_Dorian inSurface
Windows Centralでは匿名のソースからの情報として、MicrosoftがLunar Lake搭載版のSurface Laptopをテストしていると報じています。この“匿名のソース”を信じるなら、新型となるLunar Lake搭載版Surface Laptopは2025年に登場する可能性があるとのことです。
Core Ultra 7 268V搭載のSurface Laptopはハイエンド機になるはず
Microsoftが新たなSurface Laptopを第7世代の新型として発表するのか、第8世代として発表するのかはわかりません。が、それよりも興味深いのはどのようにIntel Core Ultra 268Vを搭載するのか、ということです。
268V搭載となると、Core Ultra 7 256Vと258V搭載のASUS Zenbook S 14よりも高性能ということになります。こちらは16インチ未満のノートPCで初めてのLunar Lakeチップ搭載モデルとなりました。一方でこれからリリースされるAcer Swift 16 AIは多少大きくはなりますが、最上位モデルとしてCore Ultra 9 288Vが搭載される予定です。
Core Ultra 7 268V搭載のSurface Laptopがリリースされれば、おそらく同じクラスのノートPCのなかでトップに立つことになるはずです。268Vは、8コア8スレッドで、最大周波数はPコアで5.0GHz、GPUも上位のArc 140Vとなっており周波数も2.0GHzとなっています。ラインナップではCore Ultra 9 288Vの次となる2番目に位置しており、メモリも288Vと同様。とはいえTDPはベースが17Wとなっており、このあたりは288Vとは異なります。
Goofishでは、このSurface Laptop(とされる製品)の価格は、32GBのRAMと1TBのストレージで1万9000元(約40万円)と記載されていたそうです。スペックは興味深いとは思いますが、この価格については鵜呑みにはできないと思います。
というのも「32GBのRAMと1TBのストレージ」は現行のSurface Laptopの最上位のオプションとなります。同じオプションで現行のSnapdragon X Elite搭載Surface Laptopと比べると13.8インチで600ドル(約8万9000円)、15インチで500ドル(約7万5000円)の価格差があります。そう考えると実際はもう少し安いと思われるわけです。
米Gizmodoは、第11世代のSurface Proに触れたときにパフォーマンス面であまり納得できるものではなかったようです。とはいえSnapdragon X Eliteについていえば、マルチコアでのいくつかのベンチマークではMeteor LakeやAppleのM3チップを上回る結果が出ました。
IntelはCore Ultra シリーズ2チップで「Armだけが未来ではない」と証明したいはずです。が、当然そのためには、その高性能なチップがノートPCに搭載されている必要があります。今回のSurface Laptopしかり、実際に搭載されたノートPCを早く見たいと願うばかりです。