没入感をとことん追求する“VR”ヘッドセットは、みんなこのサイズになってくれないかな。
最近のXRギョーカイ業界のトレンドはMR。現実空間を見るビデオパススルーがあってナンボや、という風潮が強まってきますが、VRコンテンツLOVEな方から見ると「重くなるし大きくなるし、MRはいらんいらん」と思えてくるとか。
その視点でいくと、この「Bigscreen Beyond」 に注目が集まるのはわかる気がする。だってこの小ささで、127gという軽さで、水中メガネサイズよ?
Lighthouse型のVR環境アップデート用としても人気
VRヘッドセットには、本体+ハンドコントローラーで扱えるインサイドアウト方式を採用したものと、部屋にベースステーションというセンサーの設置が必要なLighthouse型(アウトサイドイン方式)があります。前者はMeta Questシリーズや、Pico4。後者はHTC VIVE(の一部)やValve Index、Pimaxなどのモデルがありますね。
この「Bigscreen Beyond」 は後者のLighthouse型です。だからコイツを扱うには部屋をVR用にカスタムしなければいけないというハードルの高さがある。
しかしトラッキング精度の高さはこちらのほうが断然、上。なのでVRダンサーやVR役者、VRロールプレーヤーはHTC VIVE(の一部)やValve Indexなどを愛用してきたんですよね。
それら従来のLighthouse型VRヘッドセットのシステムアップデート用として注目されているのが「Bigscreen Beyond」ってワケ。小さくて軽い。だけじゃない。片目2560×2560ピクセル、合計5KクオリティのマイクロOLEDに、シャープな見栄えのパンケーキレンズを採用。実効解像度は32PPD(Vision Proが35PPDといわれています)もあるんです。
すでにLighthouseのシステムを導入しているなら、ディスプレイ部分だけをコイツにすればVR映像クオリティが大幅アップまちがいなし。まー、それにともない母艦となるゲーミングPCのスペックアップも考えないといけないけどね!
顔にぴったりくっつくフェイスクッション
スイートスポットが狭い(からこそペットボトル以下のサイズを実現できた)VRヘッドセットゆえに、顔にぴったり装着しなければなりません。そこで注文時にスマートフォンで顔のカタチを3Dスキャン。そのデータをもとに、3Dプリンターで各々のユーザー専用のフェイスクッションが作られます。
最高のパフォーマンスを出してやるぜ見せてやるぜ、という勢いの強さは、イヤホンのカスタムIEMにも感じるところですね。
Source: Bigscreen