QRコード、便利ですよね。ひと昔前とは違い、今はスマホのデフォカメラでも読み取れるようになりましたし。
お店のメニューやスポーツ施設の説明など、さまざまなものがQRコードで表示され、そのリンク先で確認できるようになっています。が、QRコードが日常の風景に溶け込んだことで、それを利用した詐欺が流行しているようです。
パーキングメーターのQRコード
例えば、駐車場。パーキングメーターや駐車場の支払機にQRコードが貼ってあったらどうでしょう。これは、駐車料金支払い用のコードだって思う人は少なくないはず。実際、QRコードの飛び先が「パーキング料金支払い」と書かれた支払いページならば、もう絶対そう思います。で、手持ちの現金がなければそのQRコードで支払います。
南カリフォルニア地域の警察が市民に注意喚起をしているのが、まさにそんなQRコード。公営パーキングに不審なQRコードが貼られており、その飛び先がよく見る支払いページの模倣ページになっていました。
地元警察によれば、LAの南にあるレドンドビーチでは、少なくとも150の偽QRコードを発見。また、その周辺のサン・クレメンテでも同様の手口のQRコードが発見されており、自治体が注意を呼びかける事態になっています。
アメリカの駐車場(とくに市が運営する路駐パーキングメーター)は、日本の駐車場でよくあるロック版や出口のバーがないことが多く、そのため偽サイトで支払いをしたことに気づかないケースが多々。駐車場側が入金が激減して初めて気づくわけで、バレるまで一定期間かかるのがポイント。
しかし、「コレの横に貼ってあるQRコードならアレに違いない」という思い込みは誰だってあるようなこと。QRコード、つまり飛び先のリンクが本当に思っているページなのか、常に身構えておく必要があります。正当なQRコードの上から不正コードが貼られ、バレる前の一定期間狙いでお金を横取りする手方もあるそうです。
QRコード詐欺の見極め方
読み込んだQRコードが適切なものかどうか。その見極めは、QRコードに限らず偽ログインページなどと同じです。URLをしっかり確認すること。決してサイトのデザインで判断してはいけません。
日本では昔から利用者が多かったQRコードですが、アメリカで利用が拡大したのはコロナパンデミックを経て。多くのレストランが紙のメニューを廃止し、QRコードでメニュー表示するようになったのがきっかけです。