片耳わずか4.6g。ソニー史上最小サイズのBluetoothイヤホン「WF-C510」が販売されます。
ULTシリーズの製品名が素晴らしかっただけに、また無機質な型番表記に戻ってしまった感がいささか残念ですが、アイテムとしては非常に魅力的です。機能的でコンパクトなデザイン、快適なボディ、安定したフィット感。オープン価格は、1万円前後とのことです。
もっと小さいイヤホンはあるけど
ソニー最小サイズと言っても、正直4.6gという軽さはそれほど革新的ではありません。低価格のイヤホン市場には、優秀な小型のイヤホンが数多くあります。
最近、OnePlus Nord Buds Pro 3を試してみたのですが、こちらの重さは4.4g。個人的にはオンイヤータイプが好みなのですが、Nordのこれはフィット感がよく、長時間装着しても快適でした。OnePlus Buds 3も、4.8gと目立たないデザインが特徴。以前レビューしたCMF by Nothing Buds Pro 2には完全にがっかりしましたが、こちらも4.9gと軽量でフィット感もそれなりでした。
ソニーはWF-C510のコンパクトさを売りにして、従来の高価格モデルと比較して大幅に軽量化したと謳っています。でもそれって、WF-1000XM5(5.9g)が重かったからで、このイヤホンが特別軽いわけではないんですよね。
イヤホンの重量は、内部のドライバーの大きさによってほぼ決まります。一般的なドライバーのサイズは10〜12mmほど。Nordイヤホンは12.4mm、CMFイヤホンは11mmです。WF-C510のドライバーはほぼ半分の6mmです。高音にはツイーター、低音にはウーファーとドライバーのサイズは音質に大きく左右します。C510のかなり小さいドライバーが音質にどのような影響を与えるのかは気になるところです。
そもそも、イヤホンに求めることは軽さなのか? 仮に世界最軽量のイヤホンだと言われても、音がよくなければほしいとは思いませんよね。はたしてソニーの最新イヤホンは、音質などの性能と快適さや価格のバランスをどれだけうまく取っているのでしょうか。
WF-C510の機能は、11時間のバッテリー寿命、IPX4防水等級、最大2台のデバイスとのマルチポイント接続、アンビエントモード、高速ペアリング、モノラルリスニングなどなど。
筆者が注目したのは「Voice Focus」機能。この機能により、イヤホンは周囲のノイズを抑えアンビエントモードになり、人の声を強調してくれるます。電話などの話し声も聞き取りやすそうですね。
なお日本での発売は、2024年9月13日(金)の予定です。