どうなるMeta? AR/VR部門、予算削減も続々と新モデル

MetaのザッカーバーグCEOが、ARグラスの新モデルを年内に発表予定だと発言。ヘッドセットとARグラスの複数モデルリリースが控えているという報道もあり、外からみるとMetaは相変わらず現実とヴァーチャルを繋ぐハードウェア開発に力をいれているようです。が、実は正念場なのかも。

一部報道で、VR/AR部門の予算大幅削減が聞こえてきました。

予算大幅カット

厳しいコストについて報道したのは、ネタ元のThe Information。いわく、AR/VR部門は予算を5分の1ほどカットしなければならないのだとか。

AR/VR部門が、進行中の複数プロジェクトに費やしている金額は月10億ドルを超えると言われています。今年第1四半期だけでも38億ドル(約5,928億円)以上を突っ込んだというから驚き。

報道によれば、CFOのSusan Li氏が、2019年からVR/AR部門は550億ドルの損失をだしていることをあげ、コスト2割減がマストだと該当部門の社員に語ったといいます。とはいえ、たとえ2割減でも巨額の予算には変わりなく、昨年、Metaで大規模リストラがあったことを考えると、かなり優遇(=期待)されている部門であることがうかがえます。

予算削減も続々と新モデル

予算削減はあくまでも脇を締めろということで、Metaヴァーチャル世界を諦めるつもりはなし。今後3年で新モデルとなるMeta Quest 4、Quest Pro、そしてARグラスのリリース計画は変わず健在。

噂では、まずは年内(または2025年)にARグラスの新モデルをリリース。これは、既存のレイバンコラボモデルとは別シリーズになるようで、LCDスクリーンを右レンズに搭載予定。レイバンコラボモデルよりもずいぶん重く、ゴツくなるようです。

2026年にはMeta Quest 3の後継機となるMeta Quest 4が控えている、はず。バジェットモデルとハイエンドモデルの2種類が噂されています。

そして、2027年にはQuest Proの新モデルのリリースに期待。Apple Vision Proのライバルとなる端末であり、高位機種&高価格のVRにコミットできるユーザー向け。

MetaとAppleが競うもの

AppleのVision Proもリリース時の盛り上がりはほんの一瞬で、あっという間に売り上げ低迷が指摘されるようになりました。

MetaとAppleが、ARグラス/VRヘッドセットで競いあうのは技術だけではありません。これは、どれだけ、そしていつまで予算を突っ込めるかというチキンレースでもあるのかも…。

Source: The Information