いろいろ予想外すぎる。
ノートPCメーカーのVAIOが、10周年を迎えました。誠におめでとうございます。
で、10周年記念のプロジェクトとして新プロダクトが発売されます。VAIOだからノートPCかなと思ったら、なんとモバイルディスプレイなんですよ! これはまったく予想していませんでした。
小さいペットボトルよりより軽い、世界最軽量モバイルディスプレイ
発売されるのは「VAIO Vision+ 14」。縦横比16:10の14型モバイルディスプレイです。
まあ最近はモバイルディスプレイもいろいろなメーカーから出ていますし、「なんだモバイルディスプレイか」と思っていたのですが、ホンモノを手に取ったら感動しかありません。
なんせ、重量約325g。350mlのペットボトルよりも軽いんですよ。これはもちろん、14型ワイド以上のモバイルディスプレイでは世界最軽量です。手にした瞬間、「かるっ!」って叫びましたね。
しかも最薄部は3.9mm。何に例えたらいいのかな。電子ノートみたいな感じかな(伝わりにくい)。とにかく、薄くて軽いんですよ。これでディスプレイなのが信じられないんです。
本体は熱可逆性立体成型カーボンを採用。難しい話は置いときますが、極限までパーツを少なくすることで、薄くて軽くて、その上堅牢性までも実現しています。
異常なまでの作り込み、さすがVAIOって感じです。
使い勝手がよすぎる
でもまあ、薄くて軽いモバイルディスプレイというだけなら、そこまで感動しません。実はこのモバイルディスプレイは、使い勝手もいいんです。
まずは付属するカバースタンド。その名の通り、ディスプレイを保護するためのカバーなのですが、これを組み立てるとディスプレイスタンドになります。
このスタンドにディスプレイを挿すと、ちょうどノートPCの上に配置できます。そう、VAIOさんは上下2画面という使い方を激推ししているんですよ。
どうやら、VAIO社内では上下2画面で作業している人が多いということで、この考えに至ったとのこと。
上下2画面は、横にスペースを広く取らないというメリットがあるので、たとえばカフェなどで使う場合も、それほど周囲に迷惑になりません。
また、僕のようなデスクの上がごちゃごちゃしている人も、この置き方なら2画面環境を構築しやすいなと思います。
そのほかにも、視線が上になるので姿勢が悪くならないなどのメリットもありそう。
本体にはバッテリーは内蔵されておらず、USB-C端子が2つ搭載されています。USB-Cケーブル1本でノートPCと接続することもできますし、デスクトップ型のPCで使う場合は、PCとACアダプターの間にVAIO Vision+ 14を挟み込むように接続すれば、PCに電源供給しながら使うこともできるPDパススルーにも対応しています。
もちろん、ディスプレイ本体にスタンドがあるので、PCの横に置いて使うこともできるので、使い方は自分次第。軽いので設置の億劫さもないですし、ほんとよくできてるなと感じました。
ちなみに画質なんですが、とてもきれい。VAIOの方に「パネル、結構いいの使ってるんですか?」って聞いたところ、メーカーとかパネルとかは公表していないものの「かなりいいの使ってます」とおっしゃってました。
気軽にディスプレイが増やせる時代がやってきた
魅力的すぎるモバイルディスプレイVAIO Vision+ 14は、本日より受注開始。最速のお届けは7月4日となります。価格は5万4800円。VAIOのノートPCと同時購入の場合は5万3000円となります。
VAIOのノートPC以外でも使えますし、とにかく薄くて軽いので、1台買っておいて損はないのではと思います。
僕、長い間意地と根性で13インチのノートPCのみで仕事してたんですよ。でも正直「画面狭いな…」と思うことがしばしば。一方で「ディスプレイ増やすのかったるい」という思いもありました。
でもこれなら気軽にディスプレイ増やせそう。なんなら持ち歩いちゃいそう…。それほど魅力的なモバイルディスプレイでした。
まさか、自分の人生においてモバイルディスプレイでこんなにテンションあがるなんて想像もしてなかったなぁ。
Photo: 三浦一紀
Source: VAIO