石を取るためだけに生まれてきた、潔いツールです。このアイテム、「タイヤストーンリムーバー」(1590円)といって、その名のとおりタイヤにはさまった石を取るための道具。タイヤの溝に挟まった小石を取る専用工具なのです。
約8倍の作業効率を誇る!?
タイヤの溝にはまった小石は、指ではなかなか取れません。マイナスドライバーで取る人が多いと思いますが、タイヤが傷つきそうで、なかなか気を使います。ストーンリムーバーは、メカニックのためのプロ用工具で、WEBサイトには「作業時間を約8分の1に短縮(※当社調べ)」とのプロツールならではのうたい文句が…。
ずっしりとした重さで作業がはかどります
サイズは140×10mm。鉛筆くらいのサイズ感ですが、重さは70グラムと、見た目よりかなりずっしりきます。細いスプーンのような形状の先端部分を、タイヤの溝に這わせながら、小石を掻き出す仕組み。
先端部分はタイヤが傷つかないようにアール形状に加工されています。柄の部分にはグリップ力を高めるためのギョーシェ彫りが施されていて、実用性とともに高級感を漂わせています。削りだしのスチール製で、無骨なインダストリアルな雰囲気。所有欲も刺激されます。
実際に使ってみると、このずっしりくる重さが使い勝手に大きくプラス。軽い力でもスムーズに小石を取ることができます。先端部分が丸く処理されているので、タイヤへのダメージを気にすることなく、細かい溝に先端をこじ入れられます。
作業効率が8倍になったかどうかは未知数ですが、簡単にストレスなく作業できることは確かです。
タイヤから出る異音のほとんどは…
そもそも小石が挟まっていると何が問題なの?と思うかもしれませんが、いちばんのトラブルは異音です。
タイヤが回転するたびに石の表面が路面にあたり、走りだすとカチカチ異音がすることがあります。走るたびに異音がするのでディーラーで見てもらったら、小石が原因だったということもよくあるようです。
石が挟まったまま放置しておくと、タイヤ内にめりこんでいって、最悪の場合パンクすることもあるそう。小石を見つけたら取るに越したことはありません。タイヤストーンリムーバーを車内に常備しておき、小石を見つけたら、すぐに外すクセをつけておくのがよさそうですね。
Photo: Yohei Arai