創立25周年の節目にふさわしい大作。
フランスの電子楽器メーカーArturiaから、全く新しいキーボード「AstroLab」が発表されました。同社の智慧が惜しみなく詰め込まれた、渾身の1台です。
あらゆる音源をインテリジェントに管理
ArturiaはこれまでにもさまざまなMIDIキーボードやソフト音源を手掛けてきました。今回の「AstroLab」は、キーボード本体が膨大な音源を内蔵しているのがひとつの特徴。PCに繋がなくとも、Arturiaサウンドを楽しめるわけです。
中央に位置するタッチディスプレイ付きのダイヤルコントローラーを操作して、各音源に素早くアクセス。操作性も良さそうですし、デザインとしても印象的ですね。
1,300種類以上のサウンドが収録されており、専用ソフトを使えばさらに1万以上のサウンドも追加可能。10種類のサウンドエンジンも搭載し、独立したシンセとしても音の作り込みができます。僕もArturia製品を使ってますが、ArpやMoogなどの馴染みある音を出すこともできますよ。
このツマミとなら添い遂げられそう
鍵盤も本格的。ピアノサイズのセミウェイテッド鍵盤仕様で、これまでのArturiaキーボードの中でも特に演奏がしやすそうです。
鍵盤の下もいい具合に詰まってますね。アフタータッチ対応なので有機的なシンセサイジングもお任せ。
特に嬉しいのが、ツマミが金属製になってる点。ゴム製のツマミだと経年で加水分解しがちなんですが、金属ならその心配もないはず。長年の相棒になってくれそうじゃない!
Arturia創立25周年の節目にふさわしい、本気の一台「AstroLab」。発売日は未定、価格も1999ドル(約30万円)とガチめですが、美しい本体は演奏の楽しさをも引き上げてくれるでしょう。いつか欲しいな…。