待てど暮らせど売れない車。
まるでカーディーラーの場所をとるためだけに生まれてきたような車がこの世の中にはあります。
普通はそっと見守るというか、なかったことにして次にいくのかなと思うんですが、アメリカの新車・中古車売買プラットフォーム「CarEdge」では毎月毎月、在庫がさばけるまでの日数(Market Day Supply:MDS)のランキングを発表していて、これが結構な人気。
最新3月のワーストランキングでは、在庫が入る端から飛ぶように売れる車で2週間、サッパリ売れない車で2年弱という大きな開きが出ました! ワースト1位に輝いたのは意外にもドイツのあの人気ブランドの車です。
どの車かわかるかな?(こたえは12行下)
こたえ
BMW X2です。
X2はBMW最安クロスオーバー。やっぱりBMW買う人は一番安いの買わない人、なんですかね。在庫がさばけるまでの日数は772日で、群を抜いてトップです。いまの在庫は残り721台。「1日1台ずつ売れば2年でさばけるんじゃね?」とCarEdgeもゆる~く見守っていますよ。
続く2位にはアウディのクロスオーバー「Audi SQ8」、6位にはジャグアの内燃エンジン最終モデル「F-Type」(1043万円)が入っています。どちらも10万ドル超えの高級車。高くても手が届かないので加減が難しいですね…。
でもまあ、ラグジュアリーカーはそもそもの生産台数が少ないからまだしも、2万台以上も在庫抱えてるフォードのムスタング・マッハEとか、売るのに326日かかって3万台以上余ってるドッジのチャージャーに比べたらまだ痛手は少ないほうですよね。
売れない車ワースト10の平均販売価格は6万5976ドル(約993万円)でした。
ちなみに入荷するなり売れる車のベスト10ランキングにはトヨタ車が複数ランクインしています。1位は生産台数の少ないレンジローバーだけど、レクサスSUV「GX」、プリウスはやっぱり売れてますね…。
意外だったのは、4万6560台もあるTOYOTA RAV4(トヨタ唯一のプラグインハイブリッドのクロスオーバー)が31日で売れてることですよね。あと、5万ドル以上もする日本にない日本車のシエナが27日で売れてること。そんなに人気だったのか…。
やっぱりアメリカでは長く乗れるクルマが人気のようです。
Sources: CarEdge