旧モデルでも十分満足できます。
Apple Watch Series 9が発売されてから早1ヶ月以上が過ぎましたが、新型Apple Watchはほかのモデルと比べてどのように進化したのか。また、旧モデルから買い替える必要はあるのか、いろいろ試してみました。
結論はこんな感じです。
・すべてが最新のApple Watchを求めるならSeries 9
・大画面かつ急速充電に対応し、心電図や血中酸素濃度が測れるなど、健康管理にも活用したい方はSeries 7または8
・最新機能にこだわりがなく、運動を記録したりApple Payが使えるなど必要最低限の機能が備わったApple Watchをできるだけ安く購入したい方にはApple Watch SEがおすすめ
ちなみに次期Apple Watchはヘルスケア機能が大幅アップするなんてウワサもあるので、最新Apple Watchを買うかお悩みの方はもう少し待ってみるのもアリかと思います。
以下、どうしてこう思うに至ったかをご紹介します。
まずはSeries 9の目玉機能、「ダブルタップ」を試します
Apple Watch Series 9の目玉機能といえば、人差し指と親指を2回連続でタップすることで使えるダブルタップが挙げられます。犬の散歩中や片手に何か持っていて手が塞がっていてる状況でも、画面に触れることなくアラームを止めたり、電話に出ることが可能です。
数日使ってみて特に便利だったのが、長文のメッセージを画面に触れることなく確認できるということ。普段メールアプリは「Gmail」を使用している筆者ですが、文章が長いメールが届いたとしても数回ダブルタップをするだけで、メッセージのスクロールからアーカイブまでを完全ハンズフリーで行なえることに驚きました。
また、(LINEを含む)メッセージアプリに関しても通知が届いたらダブルタップ。すると返信ボタンがタップされ、そこから音声入力、送信までの一連の流れを画面に触れずに完結できたのは少し未来感がありました。
最新チップや明るくなったディスプレイはどう?
Apple Watch Series 9には最新のS9チップが内蔵されていますが、正直なところSeries 7と比べてみてもあまりその効果は実感できない印象でした(若干アプリの起動速度や読み込みが速くなったかな?くらい)。
また、Series 9のディスプレイは最大2000ニトの明るさに進化したとのことだったので、最大輝度1000ニトのSeries 7と太陽の下で比較してみました。確かに若干画面が明るくなったのに加え、ディスプレイの見やすさは少しだけアップしているものの、言われなければ気づかないという印象です。
Series 9の新機能は正直必須とは言いがたい
Series 9で追加されたダブルタップやS9チップ、明るくなったディスプレイに加え、オフライン対応のSiriはどれもあったら便利かなと感じたのが正直な気持ちです。仮に心電図や血中酸素濃度測定機能に続く革新的なヘルス向けセンサーが追加されていたり、Apple Watch Ultraと同じくらいもつバッテリーが実現していたのなら、生活に大きな影響を与えてくれそうなため買い替えを検討しましたが、少し前のモデルなら今のままで十分満足できる気がします。
旧モデル(Apple Watch Series 7)からの買い替えは必要ないと思った理由
僕は現在Apple Watch Series 7を使用していますが、比較的新しいモデルということもあり機能面で特に不満はありません。また、現時点でのバッテリーの最大容量は86%ですが、朝フル充電の状態にしておけば、夜帰宅するまでは問題なくもちます。
Series 7以降のモデルはベゼルがさらに細くなったことで画面の表示領域がグッと広がり情報が確認しやすくなりましたし、朝急ぎのときに便利な急速充電にも対応しているのが特徴です。
watchOS 10で追加されたスマートスタックだってこのヌルヌル具合。Apple Watchは1台購入すればそれなりに長く使えるほどもともと完成度の高いデバイスなので、今回買い換える必要がないと感じたのもそれが理由といえます。Series 7は発売からまだ2年しか経っていないこともあり、この先まだ何年も現役モデルとして使えるのは確実かと思っています。