金額は1万7374ポンド。円安の折、 約317万円。
スコットランド住民のTesla(テスラ)車の修理にかかる代金です。ちょっとした新車が買えちゃいますよね…。
故障発生状況
高額請求のショックからまだ立ち直れていないのは、テスラオーナーのJohnny BacigalupoさんとRob Husseyさん。
今月レストランで食事を楽しんで車に戻ったら、エンジンがかからなくなっていました。テスラ ロードサイドアシスタンスに連絡することにしたのが夜中の10時くらい。そこから待つこと3時間で、やっとレッカー車が到着。
夜中の1時まで待たされただけでも気が滅入るのに、後日エジンバラのテスラから電話で、「浸水でバッテリーがやられた」と説明があって、上記の金額を言い渡されたのです。頼みの綱である8年保証では一銭もカバーされませんでした。
「500~1,000ポンド(約9~18万円)くらいかと思っていたので心臓が一瞬止まったよ」とJohnnyさん。確かに雨は降っていたけど「大きな水たまりとか、そんなものはなかった。山に遠出したわけでもないし」と戸惑っていますよ。
悪天候のせい
やっとマネージャーを捕まえて話を聞いたんですが、「水が入ったのは、スコットランドの悪天候によるもの。お客さまの責任とは限らないが、保証の取り決めによりテスラの負担にはならない」と木で鼻をくくったような対応。
揚げ句の果てには「悪天候に関しては一部の地域で注意報も出ていた」とまで言われ、それはさすがに「そんな馬鹿な話聞いたことない」と反論しましたが、それが精いっぱいでした。
「レンジローバーでもメルセデスでも起こりうることだと言われたけど全然納得いかない」
「”テスラはスコットランド向きじゃないという理解でいいのか?”と口走ってしまった」
「運転歴30年。これまで買ったどの車よりも高い車なのに、エジンバラの道路に少し水たまりができたり雨でぬかるんだだけでこんなことになるなんて」
…とEdinburgh Liveに吐露していますよ。ちなみに愛車の購入価格は6万ポンド(約1095万円)だったそうなので、1000万円の車を買って、バッテリー交換に300万円かかる計算です。むう…。
修理代も保険代も上がっている
2019年4月時点では、イーロン・マスクCEOが「バッテリーモジュール交換代はたったの3,000~5,000ドル(約45~75万円)」とツイートしていたのですが、今は5,000~2万ドル(約75~300万円)が相場(Recurrent調べ)。上がりに上がっています。
バッテリーに限らず、テスラ車は修理代があまりにも高くて、アメリカではちょっとした事故でも保険会社が競売に出しちゃうって話もあります。
大手オークションハウスに120台のモデルYが出品され、その大多数が走行1万マイル(約1万6100km)未満の比較的新しい車だってことで、今年1月ニュースになっていました。
テスラは自社で保険も提供していますので、保証をやめちゃう保険会社も相次いでおり、一般の保険代は上がるばかりです。
ロンドンのテスラオーナー(無事故)なんて、年間保険料9,000ポンド(約164万円)って見積もられたそうですよ? 去年まで年間1,000ポンド(約18万円)だったのに。こっちも心臓止まりますよね…。
Sources: Edinburgh Live via Yahoo!News, This is Money