今までずっと赤字だったなんて!
ライドシェアの第一人者とも呼べるUberが、創業以来はじめて黒字になったそうです。これだけメジャーな会社がずっと赤字だったことには驚きです。
コロナ後で配車の需要が増えたこと、そしてフードデリバリーの成功が黒字の大きな助けになったようです。Uberは2023年第2四半期の四半期決算発表で初めての黒字の営業利益3億2600万ドル(約460億6000万円)と、11億4000万ドル(約1600億円)のフリーキャッシュフローを発表。
Bloombergは、アメリカとカナダでの乗客数がコロナ前の水準に戻り始めていて、また食品や飲料の価格が上がっている状況のなか、Uber Eatsのフードデリバリーの需要も大幅に拡大し、過去最大に高まっていると報じています。
Uberはドライバーの数が前年同期比で33%増加し、乗車数も同じ期間で26%増加していると報告しています。
新CEOの戦略のおかげ?
UberのCEOであるDara Khosrowshahi氏は、
このふたつの目標は、厳格な実行力、記録的な顧客数、そして強力なエンゲージメントの組み合わせによって達成されました。Uberは強い増分利益を持続するためによい立ち位置にいる状況です。
とコメントしています。
2017年8月にUberのCEOに就任したKhosrowshahi氏は、Uberのビジョンを「交通界のAmazon」になることだとしていました。
現在ライドシェアとデリバリー市場のトップと言えるUberですが、さらに今年5月にはフライト予約機能をイギリス向けにローンチすると発表しています。
Uber初の営業利益は、Khosrowshahi氏がビジネスに長けていたということだけが要因ではないようです。
Uberの高い価格設定や運賃上昇を認めて議論している点も吉と出ているのかも? Wiredのインタビューに次のように話しています。
すべてのものが以前より値上がりしています。インフレーションは私たちの日常生活の一部なってしまいました。
Uberでは、運賃のほとんどがドライバーに支払われています。過去4年間で、週ごとのドライバーの収入は40%〜50%増加しています。運賃はドライバーの時間と労働力だからです。
なので、価格が上昇している一方で、みなさんは私たちのサービスをより魅力的だと感じてくれています。価格上昇が私たちのビジネスに悪影響を及ぼすことはありませんでした
長い間赤字を続けながらも、折れずにサービスを提供し続けて手に入れた地位って感じですね。初の黒字、おめでとうございます!