図工や美術の成績が1だった人でも大丈夫!
たとえば「NVIDIA Canvas」のように、絵心がない人でも、AIがちょっとしたスケッチを見事な作品に生まれ変わらせてくれるツールはいくつもあります。いらすとやに頼らずとも、ヴィジュアルで何かを説明したい時や、資料にちょっとしたイメージを足したい場合などに重宝するかと思います。
ラクガキから本格的なアートへ
呪文と呼ばれるプロンプトからイラストを生成するAI「Stable Diffusion」のStability AIより、今度はラクガキ程度のスケッチからリアルな絵ができちゃうサービス「Stable Doodle」が公開されました。
実際に試してみよう
最初はお試しができるようになっており、ペンと消しゴムツールでスケッチを描くことができるようになっています。
あんまり上手く描いてしまうと、AIの完成度との差が広がらなさそうな気がしたので、あえてテキトーに。思い付きでホットドッグ、ジョッキに入ったビールだけでなく、背景にヒマワリと東京タワーもオマケしてみました。
写真クオリティーのスタイルを選んで生成したら、いかにもイラストっぽい結果に。無料素材にありそうな結果になりました。
シネマティックという映画っぽいスタイルでも、イラストっぽいものができました。右上の空の感じはちょっと良いですし、ホットドッグにはレタスも登場。もっと写真みたいなリアルさが欲しいんですけどね。
さらに3Dモデルを選んでみましたが、やっぱりイラスト感が抜けません。
お試しには回数制限がある
未登録のユーザーは試用回数がMAXになると、1時間待たないと次の生成が出来ないようになります。
それもスキップして生成を続けようとすると、今度は24時間待機することになります。
メールアドレスのみで登録できるので、サクっと登録して続きにトライ。
今度はアニメを選んでみましたが、何となく右上の結果が気に入りました。左下は花瓶が登場し、ピルスナーが飲みたい気分なのに黒ビールが注がれたのは何故なのか?
浮世絵はどうなる?
続いて、葛飾北斎の『神奈川沖浪裏』に挑戦。
写真クオリティーでもやっぱりイラスト調で、ピクセルアートはスーパーファミコンのゲーム背景みたいになりました。
低ポリゴンだと氷河期が訪れ、ド派手な結果を期待したネオン・パンクはちょっと劇画調といった印象でした。
裏では難しい技術が動いている
公式ブログによりますと、技術面の説明にこうあります。
Stability AIのStable Diffusion XLの高度な画像生成技術と、強力なT2I-Adapterを組み合わせたものです。T2I-Adapterは、Tencent ARC (license)によって開発されたコンディションコントロールソリューションです。AI画像生成の精密な制御を可能にします
生成には5秒程度しかかからないので、優秀なプログラムとエンジンが仕事をしているのだと感じました。
以前は「Pix2Pix」で悪夢のクリーチャーばっかり作られていましたが、ホンの数年で飛躍的な進歩ですよね。興味のある方はぜひとも試してみてください。
Source: Twitter (1), Stable Doodle, Stability AI