シリーズモノの2は名作の法則、来てますよコレ。
Nothing社にとって2作目となるAndroidスマホ「Nothing Phone (2)」が、ついに正式発表されました。公式サイトのほか、YouTuberのCasey Neistat氏との発表イベント動画もあります。
メモリとストレージ容量違いで、以下の3モデルがラインナップしています。カラバリは2色。
・RAM8GB+ストレージ128GB…7万9800円
・RAM12GB+ストレージ256GB…9万9800円
・RAM12GB+ストレージ512GB…10万9800円
個性はそのままに、スペックやディテールを強化
SoCにはSnapdragon 8+ Gen 1を搭載(”+”付きなので発熱少なめ)。総合的なパフォーマンスは前モデルのPhone (1)よりも約80%高速化し、アプリが開くスピードは半分に短縮。OSもNothing OS 2.0となり、ウィジェットのサイズやグリッドなどのカスタマイズが可能になりました。着実進化!
There has been a lot of discussion ever since we announced that Phone (2) will have a Snapdragon 8 Series chipset. Well here’s some news – it’s going to be the premium-tier powerhouse Snapdragon 8+ Gen 1. A clear upgrade from Phone (1). Let’s talk about the key differences👇 pic.twitter.com/l5NwCxDAVa
— Carl Pei (@getpeid) May 18, 2023
ディスプレイは6.7インチのフレキシブルOLED、解像度は2,412×1,080px。リフレッシュレートは1〜120Hzまで可変し、消費電力を抑えてくれます。最大輝度は1,000ニト(HDR時は1,600ニト)。ベゼルの太さは均一でPhone (1)より少し細い。
バッテリーは4,700mAhと、かなりの大容量。15Wのワイヤレス充電にも対応し、なんとPhone (2)からの5Wリバース充電も可能。同じ透明仲間のワイヤレスイヤホンを充電すると絵になりそう。
防水・防塵性能はIP54。指紋認証と顔認証に対応します。重量は201.2g。スペックを見る限り、Ear (1)→Ear (2)のときのように個性は踏襲しつつ前モデルを大幅に上回る進化をしてきてますね。もうデザインが珍しいだけのスマホではない!
作例、すごく良い感じです
カメラ性能については、18bitのISP(イメージシグナルプロセッサ)を搭載し、Phone (1) の4,000倍ものカメラデータを取得できるとのこと。ちなみにGoogleのTensor G2が10bit、Qualcommの8 Genシリーズが大体18bitです。
新機能のAdvanced HDRにより、従来のRAWデータよりも大きな露光量をキャプチャ可能。背面のカメラ構成はメイン+広角のデュアルレンズで、どちらも50MP。動体を追従するMotion Capture 2.0機能により、ピント合わせにも自信があります。インカメラは32MPで、iPhoneの倍以上のピクセル数!
動画撮影は最大4K60fpsまで可能。こちらも動体追従に強いAction Modeが搭載されています。ボディ内手ブレ補正(OIS)と電子手ぶれ補正(EIS)を搭載。EISはクロップかな?
写真については、Nothingの公式Twitterがどんどん作例をあげています。どの写真もかなり良い感じですね〜。コントラストやや強めな味付けですが、印象的な情景を簡単に切り取れそう。
Masterpieces, mastered.
Shots captured #withNothing Phone (2). pic.twitter.com/BPZgZgQEWj
— Nothing (@nothing) July 10, 2023
ライトを見ただけで、色々察せる
大きな特徴である背面のライト「Glyph Interface」については、より表情が豊かになりました。長めのすじの1本はプログレスバーのように使えて、音量や充電残量を表せます。特定の連絡先やアプリの通知を優先するEssential Glyph Notificationは、スマホを確認するまで光り続けたり。通知の内容や設定ごとにライトの挙動を個別設定可能。光り方でどんな通知が来たかがわかるわけです。
で、その通知要素をもっと面白くするのがGlyph Composer。これは動画を見てもらうとわかりやすい。
Nothing × Swedish House Mafia
Phone (2) 独自のGlyph Sound Packを @swedishousemfia が作成。
後日公開される「Glyph Composer」では、SHMのカスタムサウンドがリミックス可能です。
各種ライトやサウンドを自由に組み合わせて、自分だけのGlyph Ringtoneを作曲しましょう。#NothingPhone2pic.twitter.com/RfRx5YCJjM— Nothing | ナッシング (@NothingJapan) July 5, 2023
ライトの点滅パターンを自分で設定できるという機能です。音も一緒に鳴るので、作曲感覚で楽しめますね。重要な通知は上のライトを、そうでもない通知は下のライトだけ光らせる、みたいなこともできそう。
つよつよスペック+遊びゴコロ=Nothing
Snapdragon 8 + Gen1搭載の国内モデルといえば、「ROG Phone 6」や「Zenfone 9」、「Galaxy Z Fold4」「Xiaomi 12T Pro」などの、2022年末頃のハイエンド機が該当します。今回のPhone (2)が「プレミアム機」としてここに仲間入りするわけですから、なんとも感慨深いですねー。
改めて振り返ってみても、スペック面での信頼度は十分。あとは実際に触った印象や使いやすさなど、人の五感で判断する部分が気になるところ。でも、そこはNothingの得意なところなんじゃね? Nothing Phone (2)、期待の新人となりそうですよ。
Source/Images: Nothing