行方不明だった8ミリビデオを何故か古民家で発見 → 再生したら「かなり恥ずかしい過去の仕事」が映っていた

ロケットニュース24

この前、同僚のYoshioと私(GO羽鳥)は、通称「ロケット荘」こと100万円の古民家に赴き、いろいろなモノを片付けた。

ゴミはもちろん、この家に持ち込んだネタグッズ、あとは「980円で買った社用車の荷台に入りっぱなしだった荷物」など。

その中に、とんでもないモノが紛れ込んでいたのである。私しか知らないモノなのでYoshioは全く無反応だったが、

何かというと……


8ミリビデオのテープ!


しかも「ゴウ」と書いてある!!


一体なぜ「980円の社用車」の中にこんなものが入っていたのかは謎であるが、とにかく流れ流れて今ここに!

これも何かの運命。持ち帰って中身を確認せねばなるまい。



今回発掘したのは、2本のビデオテープ。


ひとつは「ゴウ」と書かれたHi8 (ハイエイト)のビデオテープ


もうひとつは、SHARPの「カセットアダプター」に入ったままの「VHS-C」と呼ばれる小型テープであるが、こちらは取り出すのが困難なので今回は割愛。

まずはHi8 (ハイエイト)から確認しようと思う。


カメラ屋さんに行って、ビデオテープのDVDダビングを依頼。



数日後──


無事、「ゴウ」がDVDにダビングされた。


いまどきDVDも再生するのもなかなかに困難であるが、なんとかMacと繋いで再生してみると……


マウントされて……


DVDプレイヤーが立ち上がり……


若かりし頃の私が……!


パソコンのモニタはブラウン管。部屋の様子からして、2002年ごろの映像であると思われる。


当時の私は様々な雑誌で文章や漫画やイラストを描くマルチなライター(漫画家?)として活躍しており、3日に1度、何かしらの締め切りがやってくる大忙しな毎日だった。


その過酷さは、机の上に並べられた眠気覚ましの栄養ドリンクからも読み取れる。


──と、突然!


映像が別の部屋に切り替わった。


押し入れに、何か布をかけようとしている21歳か22歳の私。


結局、黄色い布に落ち着いたもよう。


すると、またも映像が切り替わり──


なぜか上半身裸の私が登場。


え、なにこのガリガリの背中は……


──と思ったら!


え!


なんで “東洋の神秘” との異名も持つ、世界的に有名なプロレスラー「ザ・グレートカブキ」のメイクしてんの!


てゆうか痩せすぎだよ! たしかにこの頃、貧乏だったけど……


──と思ったら!


おもむろにヌンチャクを振り回し始めたのである……


ザ・グレートカブキになりきり、一心不乱にヌンチャクを振り回すハタチそこそこの私。


く、狂っている……!


いや……


──と、ここまで見て、私は思い出したのである。


そうだ。この頃、とある雑誌用に「よくわかるヌンチャク講座」ってネタを書いたわ……と。(←どんなネタだよ)


おそらくこの映像は、そのネタのための撮影であり、後日、この映像をテレビに映して写真を撮るなどして、誌面を作り上げたんだっけ……と。


となると、この時のネタは、「ザ・グレートカブキ」だけではなかったはず……!


おそらくこの後……


──やはり!


男性読者だけでなく、女性読者にもヌンチャクを学んでもらおうと、“女帝” こと「ブル中野(ブル様)」バージョンも撮ったんだっけ……と。(←どんな配慮だよ)


プロレスのビデオを何度も何度も見返して、「ザ・グレートカブキ式」と「ブル中野式」のヌンチャクの振り方をマスターした当時の私。


ぎこちなさはあるものの、読者に「ブル様式」を伝えようと、


全力で仕事に立ち向かう姿がそこにはあった。


はたして、読者に「ヌンチャク講座」の熱意は伝わったのか。


それは、当時の読者にしか、わからない。



──その後、またも場面が切り替わり、


ブル様のアップになったが、


どうも演舞(仕事)は終えたようで、台所へ消えていった。


その後、着替えて戻ってきたが、


まだ顔はブル様だった。


そして、


そこでビデオは終わっていた。


【完】

執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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