ホント、ビックリするくらい情報が入ってこないですよね……
7月14日から公開となる宮﨑駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』。
「プロモーションをしない」というプロモーション戦略をとっているようで、テレビCMはもちろん、映画館やネットでの予告編なども一切ナシ。どんな映画なのかまったくわからない状況です。
公開されれば、どんどんネタバレも流れてきちゃうと思うので、妄想し放題な今のうちに内容を予想してみました。
犯罪者からアイドルちゃんまで興味の幅は広範囲。仕事のジャンルも幅が広過ぎて、他人に何の仕事をしている人なのか説明するのが非常に苦痛です。変なスポット、変なおっちゃんなど、どーしてこんなことに……というようなものに関する記事をよく書きます。(動画インタビュー)
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まずは、宮﨑駿監督作品を振り返ってみましょう(長編映画の中で、現在、ジブリ作品とされているもの)。
『もののけ姫』の主人公はサンなのかアシタカなのか!? など、ビミョーなものもありますが、ひとまずWikipediaに「主人公」と書かれていた方を選んでいます。
宮﨑駿=少女を主人公にしたアニメをよく作っている、というイメージを持っていましたが、実は男女半々なんですね。
舞台も、もっとファンタジーっぽい世界多めだと思ってたけど、意外に日本が多い! まあ日本が舞台であっても、変なワールドに足を突っ込んじゃう話がほとんどですが。
こう見ると『風立ちぬ』が転換点になっている感じがします。それまでのタイトルは基本、名詞で構成されているのに、『風立ちぬ』は動詞。さらに「の」もついていない。
そして今回の『君たちはどう生きるか』も、「の」ナシ&疑問詞。『風立ちぬ』寄りのポジションなんじゃないでしょうか。
「もう『○○の○○』みたいなわかりやすいタイトルなんてつけてられないぜ!」
という心境の変化があったのか……?
で、こう並びを見ると、『風立ちぬ』だけ明らかに大人向けなんですよね。『トトロ』的なものを期待して行った子どもがいたら完全にポカーンですよ(『ポニョ』もアレはアレでポカーンとしそうだけど)。
宮﨑駿監督は基本的には子どもアニメの人。『風立ちぬ』を大人向けに作りすぎてしまったため、思い直して最後に子どもアニメを作ろうと考えたとしてもおかしくありません。
ただし『風立ちぬ』に関しては、タイトルだけを借りて内容は完全に別物、ということでもなく、主人公の婚約者が結核を患っているなど、小説のエッセンスもちょいちょい取り入れていました。
原作ではないまでも、「モチーフ」くらいの扱いではあったんじゃないでしょうか。
『君たちはどう生きるか』も同様に、小説の要素を取り入れているのかも。
小説『君たちはどう生きるか』の内容を超・ざっくりまとめると、コペルくんという中学生男子が、師匠的なポジションの叔父さん(でもニート)との交流を通じて、自分の生き方を定めていく……的な話。
『風立ちぬ』の主人公には、航空技術者の堀越二郎、小説『風立ちぬ』の作者・堀辰雄の他、航空部品を作る会社にいた宮﨑駿の父親や、宮﨑駿自身も投映していたとのこと。
『君たちはどう生きるか』でも、あれくらいの濃度のハヤオ投映キャラが出てくるんじゃないかと。
ド直球な宮﨑駿・自伝アニメも見てみたいですけどねぇ。
結局、みんな踊らされている
普通にCMや予告編が流れていたとしたら、よっぽど面白そうじゃない限り、初日から張り切って見に行こうとはしなかったと思います。
しかし今回、まったく情報が入ってこないことによって、「ちょっとでもネタバレしないうちに見ておきたい!」という気持ちがムクムクと。……まんまと鈴木敏夫の策略に踊らされています。
まったく内容はわかりませんが、負けず嫌いそうな宮﨑駿監督のこと。『鬼滅の刃』に抜かれた興行収入記録を再び奪い返すため、ものすごい作品を作ってくれているハズです!?