「よく振ってお飲みください」と言われたとき、私は何回振っているのか ~思わぬことを知る、電子工作で

デイリーポータルZ

電子工作に対し、「結局、それはなんなんだ」という気持ちがあった。

自動で何かする、無機物を動かす、思わぬタイミングで光らせる、まさかという物から音を鳴らすなどなど、楽しんでいる人たちの成果物を見て、なんとなく趣味としての大枠は伝わる。

けれど、理解がいつまで経っても深まらないのだ。きっとそれは、自分で手を動かしていないからだ。

電子工作キットを買った初心者 小堺さんに、編集部の石川が先生となりて電子工作の最初の一歩をおしえます。(構成:編集部 古賀)

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初心者が教わる半分まではなんとか終わった

デイリーポータルZの記事には珍しく、この記事は完全な続編だ。

初回はこちら。

 入門にちょうどいいと聞いた電子工作キットを買った小堺さんが、「離席していてもマウスが勝手に動くしくみ」を作るべく、キットの使い方を聞いて試す、ここまでをレポートした。

使ったキットがこれ

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マイコンとサーボモーターをつなぎ、パソコンで用意したプログラムをマイコンに書き込むところまで、さくっとできてしまったのだ。

小堺さんが作ったのは、離席中も勝手にマウスが動くマシン
これで社給PCに監視ソフトが入っていてもこれでさぼれるってわけ!

初心者向けキットを元にひととおり習うとして、最初にやることである「パーツを動かす(アウトプット)」、ここまではなんとかたどり着いた。上記までで進度は50%だと、今回の先生役である編集部の石川くんは言う。

腕まくりをして今回取り組むのは、残りの50%。石川先生の話によると、

マイコンで指示して、動かす(アウトプット) ←ここまでできたから

ボタンが押されたなどの情報を、マイコンで受け取る(インプット) ←次はこれをやろう

と、そういうことらしい。

……しかし、ちょっとピンとこない。それって「残りの50%」と言うほどのことなんだろうか。よちよち初心者の電子工作のお稽古、今回もスタートです。

古賀:
ごめん、ちょっとよくわかんないんだけど、それって単純に「ボタンを設置する」だけでいいんじゃないの?

小堺:
ね! 最初の50%が大変なわりに、残りの50%めちゃくちゃ簡単じゃん。

すると石川くんは、カップに入ったスムージーを持ってきた。スムージー???

石川:
とりあえず、前半の50%が終わったから乾杯しましょう。

小堺:
……? うん……? ありがとう……? 

インプットは「ボタンを押す」だけじゃない

古賀:
……もしかしてこれ、次にやることになんか関係ある……?

石川:
まあ、飲んでくださいよ。

小堺:
お、おう……(スムージーを振る)。

石川:
あ!

え??

小堺:
な、なに!

石川:
いま、何をしました?

古賀:
しっかりめに演出してくるな……。

小堺:
シェイクしました。

石川:
こういう飲み物、振りますよねえ。「よく振ってお飲みください」って書いてありますもんねえ。

小堺:
こわいな……、そうですね、振った方がいいだろうと思って。

石川:
これ、何回くらい振ってるのかな? って思ったこと、ありますよね。

小堺:
ないっす。

古賀:
あって!!!!!

石川:
今日は……おわりです……。

古賀:
小堺さん!

小堺:
アッ、気になるな~~、何回振ってるのかな~~、これ何回くらい振ってるんだろうな~~~、気になるな~~~っ。

石川:
それを、カウントする装置を作りましょう。

古賀:
おっ?

石川:
「ボタンを押された」だけじゃなくて、「カップを振った」とか、「気温が上がったり下がったりした」とか、そういうスイッチ操作じゃないものも「インプット」のうちなんです。

古賀:
あっ、「ボタンを押す」みたいに、外からの働きかけすべてが「インプット」なんだ。そうか。

小堺:
わー、なるほどなー、確かにこれは残りの50%だ!

仕組みが分かる、できそうだと思う

石川:
さっき(マウスを動かすマシンを作った前半)はアウトプットにサーボモーターを使いましたね。サーボモーターマウスにくっつけて、マウスを動かしました。今回は液晶を使います。電卓とかについてるやつ。

古賀:
アウトプットも、物を運動させるだけじゃないってことですね。表示もアウトプット。

石川:
そうそう。あと用意するのは、基盤のかわりのブレッドボードと、チルトスイッチです。

上:ブレッドボード
下左:チルトスイッチ
下右:液晶

小堺:
このブレッドボードと言うの、刺すところがいっぱいあるな。刺しがいがある。

石川:
小さいやつ、チルトスイッチを耳元で振ってみてください。

小堺:
(振って)なんかカシャカシャいうね。

石川:
筒の中に電気を通すボールが入ってるんですね。筒の片側に端子が2本ついてます。端子にボールが振れると電気的につながってONになります。

こんなかんじ。触覚みたいな部分(端子)にボールがふれるとONになる

小堺:
これをカップにくっつけて振って、ONになった回数をカウントしようってことか。

石川:
そうです!

小堺:
仕組みが分かると、できそうだと思うね!

古賀:
本稿のキャッチコピー出たじゃん。

 

 

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