コンドームの煮汁を飲む若者たち。ハイになれるらしい

GIZMODO

※この記事は2022年8月3日に公開された記事を一部編集して再掲しています。

とんでもない話題がふってきたな…。

にわかには信じがたいのですが、インドの若者、特に10代の間でコンドームをお湯で煮て、その煮汁を飲むのが流行っているとかなんとか。当然ですが、真似しないでください。

煮るのは普通のコンドームではなく、フレーバー付きのもの。6月中旬頃、ドゥルガプルの街のとある店員さんが、フレーバーコンドームの売り上げが急増していることに気づきました。そこで、店員さんが常連の少年に聞いてみると、フレーバーコンドームの煮汁を飲んでハイになるのが流行っているのだと。

コンドームでどうやってハイに?

フレーバーコンドームを数時間お湯で煮込み、その煮汁を飲むとハイになるというのですが、どういう仕組みなのでしょうか。

高分子化学の専門家、Udayan Basak研究生いわく、理論的にはありえるとのこと。コンドームには、耐久性や伸縮性を高めるためポリウレタンが含まれています。ポリウレタンは合成ゴムであるポリイソプレンから作られており、グリセリンを使ってコンドームにフレーバーがつけられています。Basak氏は、フレーバーコンドームを6時間から8時間煮込むと、ポリウレタンが破壊され、エチレングリコールが出て、これがハイになる理由ではないか…と解説しています。

シンナーを吸うことで(ダメ、絶対!)一時的にハイになるというのがありますが、長期的に見て非常に有害であり、骨や腎臓、聴覚、ひいては脳にダメージを与えることがわかっています。今回のコンドーム煮汁も、シンナーと似た悪影響が考えられるそう。

インドはコルカタの医療コンサルJoydeep Ghosh氏は「この煮汁は中毒性がある可能性がある。続けて摂取することで、肺や腎臓、ひいては神経系統に悪影響を与える」と注意喚起しています。

そもそもコンドーム煮汁、本当に流行ってるの…?

海外メディアを中心に、「インドの若者がコンドームの煮汁でハイになっている!」と拡散されているネタですが、話の信憑性は謎。あくまでも、とある街のとある店員が気づいた話であり、インドの若者みんなが飲んでいる大流行ということではないかもしれません。

数年前にSNSで発生した、洗剤ジェルボールを食べるチャレンジ(ダメ、絶対!)も、大きく取り沙汰されたものの、実際にやっているのはごくごく少人数でしたから。でも、もしごくわずかでもやっている人がいたら…、今すぐやめよう! そして、やったことない人は「へぇ、やってみようかな」なんて思わないことです。

健康ほど大切なことはありません。若い人は40歳、50歳の自分を想像できないと思いますが、健康であること、元気なことほどありがたいことってないんです。未来の自分のために健康を心がけましょう。武勇伝より未来の健康。その場のネタより未来の健康。身内のノリより未来の健康。ジェルボールやコンドーム煮汁で一瞬バズるよりも未来の健康!

Source: CNN-News 18, Vice