恋人と名のつくお土産は? こう問われたら間違いなく上位にランクインするのは北海道の「白い恋人」であろう。もはや説明不要レベルの定番土産だけに、その知名度は群を抜いているから当然だ。
あまりに有名すぎるせいか全国各地で似たようなものが存在するのも「白い恋人」なのだが、なんと九州は熊本県でも売られていた。ズバリ、熊本の恋人がそう。「白い恋人」かと思ったら「熊本の恋人」だったでござる!
・結構似てる
熊本の恋人を発見したのは、熊本県内にある道の駅でのこと。12個入りで756円という価格設定で、白い恋人の12個で950円に比べるとかなり安い印象を受けた。ちなみに販売しているのは、熊本県宇土市の「株式会社たまだ」というところだ。
調べてみたら「株式会社たまだ」は観光土産の総合卸売会社で、1960年起業とその歴史は古い。どうやら地産の原料を使った商品を作るのが得意なようである。
さて、熊本の恋人の中身はホワイトラングドシャ。てっきりネタ商品かと思ったら1つ1つ包装されている上にキレイに並べられていて、しっかり作られているのがよく分かる。KOIBITOの上にハートマークがプリントされているのもキュートでよき。
なお、熊本の恋人は焼菓子で、原材料はこんな感じでチョコレートがもっとも多く使われていた。大体、これ系のものは外さないような気もするが、味の方はどうなのだろうか。ということで買って食べてみることにした!
・無難に美味しい熊本の恋人
袋を開けると、一口サイズのラングドシャが入っていた。そこはかとなく白い恋人感があるが、同じラングドシャだから過敏に反応する必要もないだろう。てことでパクリと食べてみると……ふむ……
これは……
まぁ普通にウマいとしか言いようがない(笑)。コーヒーとの相性がイイ甘さで、これが嫌いな人はそういないのではないだろうか。脳が溶けるほどべらぼうにウマいワケではないのだが、よくあるタイプで無難なラングドシャ。それが熊本の恋人の正体だった。
とはいえ、これくらいがちょうどいい。年齢層も幅広く受け入れられそうだし、1個63円のコスパの良さもお土産としてお金がかかりすぎず財布に優しいからありがたい存在になりそうな気がした。
最後に余談だが、訴訟でニュースになった「面白い恋人」は2013年に吉本興業と石屋製菓が和解。2019年には両者がコラボした “和解スイーツ” を販売している。そういえば恋人は「福岡の恋人」や「平家の恋人」などいろいろある。探せば「恋人」は全国各地にまだまだいるのかもしれない。